三島由紀夫氏は太宰治氏について、
”私は太宰治の文学は猛烈に嫌いだ。第一に彼の顔が嫌いだ。”
と記しているそうですが、
『第一に彼の顔が嫌いだ』というのは、文学が云々とはまるで違う次元です。
倫理としてはメチャクチャであるけれど、それなりに説得力があるから恐ろしい
と、阿刀田高氏が著書に書いていたと記憶しています。
『シャッター・アイランド』
監督:マーティン・スコセッシ
主演:レオナルド・ディカプリオ
第一に僕は、レオナルド・ディカプリオが好きでありません。
それにもかかわらず、この映画の宣伝の強力さに、
誘蛾灯による虫のごとく、劇場に足を運ばされてしまいました。
細部に伏線があるので、ぜひ超吹き替え版をとの事でしたので、
新し物好きとしては、そちらを選択。
これほどの宣伝なので状況設定ハードルは必然的にあがっていきます。
そして、オープニングには、ミステリーでいう読者への挑戦的アプローチ。
もう期待度はマックス。
こんなにも最初から気合をいれてみた映画は少なく、かなり疲れました。
最終感想:
状況、雰囲気、世界観は素晴らしい。
でも、謎は…。
何も裏切ってくれなかった…。
伏線もそんなに新しさは感じない。(確かに再確認したくなりますが)
超吹き替えより字幕のほうが、
ストーリーのある一面からすると、かえって楽しめたのではないかと思います。
最近の映画全般に言えますが、宣伝が煽りすぎです。
むしろ控え目な宣伝で、結果的に良い意味で裏切られてほうが
口コミにより最終的には得なのでないかと思うんですが…。
結局、僕は、レオナルド・ディカプリオが好きでありません。
(ファンの方、ごめんなさい。)
