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一方、酔いどれの木憂華の注射器も1メートル大になっていた。血を吸引してもいないのに、中に青い液体が溜まっている。

「注射器のちゅーちゃんが大きくなったぢゃん。いったいどうしたぢゃん。この内容物はどこから入ってきたぢゃん?」

 注射器のネーミングセンスの欠如は置いといて、木憂華は何を思ったか、吝奈に切り刻まれた木々の残骸に注射器の液体をぶっかけした。

「スゴイ。こんなことができるなんて、想像もできないことぢゃん!」
 木々の残骸は、瞬く間に修復されて元の緑を完全回復した。

「奇妙な力でちゅわ。戦いでもないのに、自然に牙を使ったのも不思議でちゅが、体が勝手に反応したんでちゅわ。」

「注射器が大きくなって、カラだった中身が埋まり、血液ではない成分が満たされてたぢゃん。これは朝田先生が言ってた魔法としか考えられないぢゃん。」

「あたしのナタもデカくなったんだよ。」

「箱子さんのナタが?それはどのようにして変化したんでちゅの?」

「そ、それは、・・・恥ずかしいよ!」
急に頬に手をやっている箱子の顔が真っ赤なトマトになった。

「その照れ方。すごく怪しいでちゅわ。」

「そうだな。きっと何か変なことがあったに違いないぢゃん。」

「箱子さん。変なモノでも食べまちて?」

「そうじゃないよ。乙女のたしなみの拾い食いは、今朝やったばかりだし。それは乙女のたしなみではありまちぇんわ。あくまで実験でちゅから!」

「ならば、お兄様の変なモノを掴んだとかぢゃん?」

「へ、変なモノ?ア、アレって、変なモノにカテゴライズされるのかな?」

「いったいナニを掴んだんですの?」

「ゾウさんだよ。それもコゾウさんだよ。よく見てないけど、たぶんかわいい感じ。」

「なんだ、コゾウか。・・・。昆太はあんちゃん。もしかしたら男子かもしれないぢゃん。男子に付着するコゾウって、医学的思考に基づいて検証するぢゃん。ピピピ。」

白衣の木憂華が自慢の脳内スーパーコンピューターを回転させる。

『シャカ、シャカ、シャカ。カシャーン。』

木憂華の脳内に、裸の男子模型が完成した。

「き、きゃああ!恥ずかしいぢゃん~!」
木憂華は頭を抱えたまま、自分で修復した大木の影に隠れた。