最近複数の企業様で中堅・若手社員研修の講師をつとめさせていただく機会がありました。研修内では必ず、「仕事をしていく上で、困っていることは何ですか?」と問いかけさせていただき、受講者に考えていただいた上で、グループ単位でコミュニケーションをとっていただきます。そこであがってくる内容としては、以下のものが多いです。
「上司や先輩に質問して教えてもらうけれどもなかなか覚えきれなくて、また同じ内容の質問をしてしまいます。どのように対応すればいいか分からなくて、困っています」
「上司や先輩に伝えたいことがあるのですが、うまく伝えることができません。単語が出てこなくて困っています」
複数の企業様の中堅・若手社員層の中で共通していたこともあり、私なりに考えました。現時点で考えていることは、以下記載の通りです。
①質問の回答内容をノート等にメモをとる習慣が身についていないこと
②ノート等にメモをとっていないことで、復習が出来ないこと
③新聞や書籍を読む習慣が身についていないこと
①については、研修講師をしていて感じていることですが、「メモをとってください」と言われないと、メモをとらない方が多いということです。ここでポイントなのは、質問への回答をしている上司や先輩が、「メモをとらないといけない」と理由を含めて指導できているか、ということです。本人達だけでなく、上司や先輩社員等の周囲の関わり方もキーだと考えます。
②については、①と関連しますが、復習することの大切さが把握できていないからこそ、メモをとるという習慣が身についていない、とも言えます。復習することで、上司や先輩が教えてくれた内容について理解を深めることにつながっていくと考えます。その際に注意しないといけないのは、見るだけでなく、書くということです。最近は映像を見ることが習慣になっている方が多いと見受けられますが、復習する際に見ているだけですと、いざという時に記憶から内容を呼び起こすことができないかもしれません。①と②は密接に関係していると考えます。
③については、中堅・若手社員研修に参加している方々に、「新聞を読む習慣がついていますか?」や、「何がしかの書籍を1ヵ月あたり何冊読まれますか?」と質問することにしています。回答は企業様によって多少異なりますが、どちらとも習慣がついていない、書籍を読むことは滅多にない、というケースが多いです。読むことで知識が吸収されたり、分からない単語が出て来ると辞書で知らべて意味を理解するということになっていくと思いますが、これらが欠落しているとすると、「中堅・若手社員が考えていることを表現する的確な単語が見当たらず、上司や先輩の聞き手に伝えたいことと異なるニュアンスで伝わってしまう」ということは、十分に起こりうると考えます。
また、それだけでなく、先輩・社員に伝わる単語を選択する、という段階にいくことができない、ということになります。
ここで、階層別研修や職種別研修を実施する際に、階層・職種横断的に、共通言語を参加者たちに理解・浸透させることで、社内におけるコミュニケーションが円滑に展開できるように、今まで以上にしていかなければならない、と考えております。
以上記載させていただいた内容を参考にしていただき、仕事にむかってください。
ご活躍を祈念しております。