私は数多くのクライアント(東証一部上場企業からベンチャー企業に至るまで)の企業経営活動を組織・人事面から支援している中で、「新卒採用活動が最も重要だ」と感じています。新卒採用活動にできる限りの時間・人材・お金を投入することは、中・長期的な会社創りをしていく上で投資対効果が良いと経験的に言えます。その背景としては、以下3点あります。
①会社の考え方(経営理念等)を浸透させることができ、会社創りに寄与できる可能性が高いから。
②比較的素直に上司や先輩社員の教えを受け止め職務遂行できる可能性が高いから。
③伸びしろ(ポテンシャル)があるから。
上記3点について掘り下げると、以下の通りとなります。
①新卒採用活動において自社の考え方に共鳴できることで、職務遂行面だけでなく、会社創り面に
おいても貢献できる。後者についても社員が果たすべき義務であることを理解し易く、会社が主催
する様々なイベントについても積極的に関わる。
②学生時代に適応していた環境と異なり戸惑うこともあるが、社会人として所属組織だけでなく、職
務に向き合う姿勢が醸成されたり、職務遂行していく上で必要なテクニカルスキルや社内外の関係
各位と良好な人間関係を構築するヒューマンスキルを獲得・向上し、成長していく。
③社会人として成長していく手段として、どのような経験をさせるかがポイントである(経験:薫陶:研
修=70%:20%:10%という考え方がある)。その前に、そもそもとして教えるべきことを教えることが
大切である。教えたことをもとに行き当たりばったりの経験ではなく、計画性を有したジョブ・ローテー
ションをさせる過程において教えられたことをアウトプットし、成果を出していく。
一見戦力化をしていく上で新卒入社者は時間がかかる傾向があり、また、管理職側も効果的にOJTする余裕がないので中途採用活動に流れる会社もありますが、中途入社者は相対的に会社創りという職務にも注力することが出来る方と出来ない方とに分かれる傾向がある中で、前者の方を中途採用
すると会社創りに参加せずチームワークが機能しにくくなる可能性があり、それらを矯正するために要するコミュニケーションコストがかかり、それらに関わる関係者が疲弊していくこととなります。
企業経営活動上会社創りを戦略的に展開していく上で新卒採用活動の位置づけを再考し、全社をあげて継続的に実行し続けてください。