ケーキ屋さん、平出容子です。

2003年に通販をスタートさせてから3年。
いろいろなお仕事の声をかけていただきました。
出店の他、商品を送って卸したり、出張販売、メディア紹介など。

お店は、時期に差があるものの、東京、名古屋、大阪、神戸、期間限定の福岡、出張販売は全国津々浦々。
全部自分の目の前にお話をいただいて決めていきます。

そして生まれも育ちも、ここ名古屋。

名古屋大好き、満を持して‼️

ここ名古屋に路面店出すことになります。

肝心の名古屋のお店は、生まれて初めて出すお店としては普通出さないよねーと言うような場所…
名古屋の中心部の繁華街(東京で言うなら銀座)
錦3(キンサン)と呼ばれる場所にコンパクトなお店を出店しました。初路面店です。
通販で人気の商品もテイクアウトできるのに加えて、やりたかったことに挑戦します

ピザ屋のような仕組みのケーキ屋を作りたかったのです
飲み屋街の中でお誕生日ケーキを速攻で作って徒歩で配達。
まず事前予約当たり前のホールケーキを
ツーオーダー。予約不要で電話1本で届ける、
その錦3丁目エリア内を徒歩で配達。
さらに小さなケーキだけではなく、1人では運べないくらいの大きなケーキまで対応しちゃうというお祝いのお手伝い専門です。大きなケーキを導入する頃には冷蔵車も導入してました。

配達面からいうと、今でいうUberのアナログバージョンでケーキ版。
深夜1時までの営業時間という異例なもの。


今でこそ、普通じゃん…なのですが
当時はそこまで街自体に特化した店はないので、
ありがたいことに電話がなり続けることになりました


夕方から配達の伝票がどんどん並びます
そしてお誕生日ケーキをどんどん仕上げるのです

生クリームのデコレーションは秒で仕上げていきます。

大きなケーキは30分で届けます。

出来ない‼️と言うな‼️

って感じでどんどんこなします。

忙しいの大好き💕ってね。

何故そんなことを思いついたのか…

私は会社員時代、誰もが名前を聞いて知っているハウスメーカーの建築の部署に勤めていて…

毎日、毎日、毎日飲み会🍻でした 
出勤するかのように1軒目行って2軒目からタクシーで錦へ。

オシャレなピアノ生演奏のお店から
着物を着たママとキレイなお姉さんがいるお店
タンバリン持ったお姉さんがいる店
ニューハーフのお店

いろいろ飲み歩いて…
楽しい場所であることを知りつくしていた若かりし頃。
お誕生日のお祝いに
あるといいだろうな💡と思っていたことを
まさか自分で実現してしまうとは
思ってもみませんでした。

おかげで
当時、街のお店を紹介する無料案内所より
ビル名、お店の場所、お店の人に詳しくなりました。

でもね、反面、ミスに厳しい世界。

絶対ミスのないように気配りも大事。

だから、深夜の配達は私が必ず行っていたけど、

あまりの忙しさにミスも出てくる。

反省2秒で即改善。

ケーキが間に合わず遅れてしまい、取引先のキャバクラから、そのお店にいるお客さんに土下座しろって言われて

華やかな舞台の横を通り、店内全注目の中、思い切り土下座したこともある。

全然違う‼️描いたケーキじゃないと言われ、機材もって走って、私が作り直したこともある。

スタッフが笑顔で接客しなくてキレられたこともある。

…お客さんはお酒のまれてるんでね。。。

その都度思う。

『何故やってるのかな。ケーキ屋さんだけど』

『つらいな…しんどいな…』

あるある。どんな職業でも。

でもね、ミスったところを見るんじゃなくて

うちのケーキが大好きって言って笑顔で食べてくれるお客さんを見ていたい。

どこにフォーカスするかで変わるもの。

時間がたてば全ていい思い出になるよ。

そして本当にいろいろ大変だけど、楽しくて忙しいお店になりました。


☘️ケーキ屋はエンタメである!
誰もやっていないことをやるのが大好き。