この春、娘は小学校へ進学する。桜


物品購入や家族構成などの書類提出など、親は何かと気ぜわしい。


今日、通学路を示す書類を作成していたときのこと。


“自宅から学校までの地図を記入し、道順を赤で示して下さい”


と書いてある。


手書きはちょいと面倒なので、地図を縮小コピーして貼り付け、
道順を赤ペンでなぞることにした。


「赤ペン、赤ペン・・・メモ


つぶやきながらペン立てを探したが、2色ボールペンしかない。
私がイメージしたのは、

ペン先が少し太めで赤インクが出るもの
簡単に言うと、赤マジックの細身のやつ。


引き出しの中を探したが、見当たらない。


「なあ、赤ペンないかな?」


妻にたずねてみた。


「ん?赤ペン?えーっとねぇ・・・」


先ほど私が探した引き出しの中を物色する妻。


「赤鉛筆じゃダメかな?」


ま、それでもいいかなと思い、妻が取り出した赤鉛筆を見ると、
まだ削っていない新品だ。


「今から削るから」


そう言って、鉛筆削りを取り出そうとする妻に対し、


「いやいや、やっぱり赤ペンがいいよ。確か、赤鉛筆やら
 クレヨンやらマジックがセットになったやつがあったでしょ」


と制し、子どもの物入れのほうを見やる。



あったあったひらめき電球 プーさんのお絵かきセット。



「そういえば、そんなのがあったよね」


妻がお絵かきセットを見つけ、中を開けた途端、


「あー!こんなとこにあったんだ!!」\(゜□゜)/


と感嘆の声を上げた。



なんやなんや!?

その声の方を向くと、妻が何か手にしている。




ネクタイピンだ。




一ヶ月ほど前、散々探し回ったのに見つからなかったのだ。
そりゃそうだ。まさかお絵かきセットの中にあるなんて、
思いもしない。



おもしろいもんだ。:*:・( ̄∀ ̄)・:*:



もし、最初にイメージした赤ペンを探そうとせず、
そばにあるもので代用していたとしたら、
ネクタイピンに出遭うことはなかっただろう。


もちろん、ネクタイピンを見つけようと思って、
赤ペンを探したわけではない。



ただ、『赤ペンを使おう』と思っただけ。



目的を果たすために妥協せず努力すれば、
思ってもみない出来事に出くわすこともある、
そんなことを感じさせる一コマであった。



大げさではないはず。→