買収面積は三社で5万坪(165,000平方㍍)。買収交渉には鬼頭稔常務が当たった。ところで、この地は市街地からほど近い西部丘陵地帯にあるが、第二次大戦前までは荒れ地のまま放置されており、戦後、海外からの引き揚げ者が入植、農林省の補助を受けて開拓した地であった。しかも、農地改革の網目からもれた旧地所有者の農道などもあって、新旧地主が複雑に入り組んでいた。加えて、トヨタ自工がこの丘陵地の買収工作を進めながら、終局的にはその取得を断念したといういわく付きの土地でもあった。これらは、買収交渉に乗り出してから初めて知ったが、案の定、幾度か暗礁に乗り上げた。
鬼頭工業株式会社|KITO MAC|
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