この両機を手掛けて、専用機メーカーとしての自信を深めるなかで、マニプレータ、エンジン型式打刻機、コンロッド組付機、ステータコア計量溶接機、プラグ圧入機、トランスファー・シェルモールドマシンなど受注範囲も確実に拡がっていった。


鬼頭工業株式会社|KITO MAC|
エンジンのウォータージャケットの気密性を調査するリークテスターも、自動圧入装置とともに、当社の専用機群の頂点にたつものである。それまでの調査は、水槽の中に入れて目視チェックする仕組みをとっていたが、コスモ計器株式会社の古瀬社長(当時、東京航空計器株式会社在籍)が開発したオートリークセンサーに着目、生産ラインに組み込んで調査する装置に仕上げた。これらの機種は、トヨタ自工にとどまらず国内の自動車各社および関連企業からも注目を集め、着実に実績をあげており、その一部は東南アジア、豪州などへも輸出されている。


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もっとも、当時のシール材は粘っこく、機械ばかりか、床面をひどく汚し、時間の経過とともにトラブルまでひき起こすことになった。機械が故障すると、時間にかかわりなく呼び出し電話がかかってくる。出掛けていくと、その機械はナワ張りのなかにある。トヨタ自工関係者の目前で、徹底的に原因が究明され、修復工事を進めるのが常だった。


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折から、エンジン専門工場であるトヨタ自工上郷工場の建設が急ピッチで進んでいた。当社は、これに伴う設備と付帯設備の受注に、文字通り精力的に取り組んだ。シリンダーブロック洗浄機、シリンダーヘッド洗浄機、シリンダーヘッド圧入機、リークテスター、自動搬送装置、各種治具など多種多様だった。この内、シリンダーヘッド圧入機は、大野耐一常務取締役上郷工場長殿(現、豊田紡織株式会社取締役会長)が、ハンマーでシール材を塗布したプラグをたたき入れていた作業を機械化するよう指示したのに応えたものだった。


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