若年性認知症と母 -8ページ目

若年性認知症と母

バリバリのキャリアウーマンだった母が、前頭側頭変性症という認知症になりました。病状はゆるりと、確実に進みます。日々感じたことなどを書き綴ります。

デイサービスへ通い始め、最初は少し戸惑っていた母。

仕事を与えられたという名目で通い出す。あえてみんなの前に出て体操をしてもらったり、話し相手になる役割をさせてもらう。
しばらくすると自分自身のリハビリと思いこむ。
「頑張って行かなきゃいけないねー。時々、どうしようかなーと思うんだけどね。」
そうのうち、行ったかどうか忘れるように。
最近では、「どう?楽しい?」との問いに何のことだかわからない様子。
以前の様に外で待つこともない。
家の中に迎えのスタッフさんが来ると、驚いた声を出しテンション高く
「嬉しー!!」と家を出て行くようになった。

手を振る私達の姿に目もくれず、車に乗り込む母。

この家には母の居場所がないんだろうと感じた。


ずっと姑が仕切っていた家。父が仕事に出てしまうと兄と二人の時間が一時間ほど。
うろうろと落ち着かず、デイサービスのスタッフさんが、母にとっては救いの神様のような存在。

きっと良くしていただいているのだろう。


もともと仕事で家に居なかった母。外に出るのが嬉しいのだろう。



「ねえ、ここからどうやって帰ればいい?」

家の中にいることもわからなくなってしまった母。




私達のことも、忘れてしまう日が来るのかな。


お願いだから、もう少し記憶の中で一緒にいさせて下さいね。