みなさんこんばんは!樋口です!
さてさて、昨日につづいてETAムーブメントについてのお話です!
ETAにもグレードがあることと、エラボレートとクロノメーターではパーツが違うという話まではしたと思います。
では、何のパーツが違うかというと・・・
テンプとヒげゼンマイの素材がが違うのです!
まずは、テンプですがエラボレートはニッケル(銀色)を、クロノメーターはグリュシデュール(金色)という素材を使っております。(シースルーバックの時計ではテンプの色の違いを見ることが出来ます。ただし、中にはニッケルに金メッキを施しているものもあるようです・・・)
そして、ヒゲゼンマイはエラボレートがエヴァロックス2という素材を、クロノメーターはアナクロンという素材を使っております。
初めて聞く素材の名前ばかりですが、素材によりある違いが生まれます!
それは、温度による精度の差です。
エラボレートに使われているニッケルやエヴァロックス2は温度の変化を受けやすく、クロノメーターに使われているグリュシデュールとアナクロンは温度の変化を受けにくいという特性があります。
ここで思い出してほしいのが、COSCのクロノメーター基準には温度による精度差の項目があります。
つまり、エラボレートは温度の影響を受けてしまうので、クロノメーター基準に収まる精度が出ないということなのです。
ですので、ブライトリングは100パーセントクロノメーターですし、IWCはクロノメーター基準より厳しいといわれる自社基準があるので、クロノメータークラスのパーツを使っているのです。
よって、ETAムーブメントがベースでも金額が上がってしまうのです。
しかし、これくらいの差で何十万も差が出るのは納得できないという方も多いと思います。
気づいているかもしれませんが、ここまではまだETAムーブメントの話です。
そして、タイトルはETA改についてです!
ここからはようやく本題の、IWCがETAムーブメントにどのように手を加えて、ETA改にしているかをお話したいと思います!
IWCのETA改はETAと何が違うのかというと・・・
またまた次回につづく・・・