皆さんこんばんは!
最近はだいぶ暖かくなってきて、春らしくなってきましたがいかがお過ごしですか?
本日は機械式時計のムーブメント(中の機械)について少し話したいと思います
機械式時計が好きになっていくと、ムーブメントの話に興味を持つと思いますが、その中でも特別なムーブメントとして「エル・プリメロ」という言葉を耳にすると思います!
エル・プリメロとは、ゼニスが1969年に、世界ではじめて作った自動巻きの一体型クロノグラフムーブメントの名前なのです!
そして、エル・プリメロが特別なムーブメントとして語られている一番の理由は、毎時36000振動というところにあります!(現在の主流のムーブメントは毎時28800振動)
基本的に振動数が高いほど精度が良いとされていますが、振動数が高いとパーツの消耗が激しく長期にわたって使用できない(耐久性不足)という、欠点があります。
クロノグラフの理想とされていた毎時36000振動の作成を目指し、数ある時計ブランドが生産を試みましたが、どのブランドも、耐久性不足という壁にぶつかり、生産を断念していったのです。
そんな中、ゼニスは5年の歳月を経て、毎時36000振動を誇る一体型自動巻きクロノグラフムーブメントのエル・プリメロを完成させたのです
ゼニスが耐久性不足を克服した方法は、ガンギ車と呼ばれる歯車の歯数を増やしたり、ゼニスオリジナルの機械油等の開発に成功したことなどがあがります!
また、エル・プリメロが最良のクロノグラフムーブメントといわれている理由として、高級クロノグラフに使われるコラムホイールやキャリングアームを使用したことがあげられます!いずれも耐久性に優れ、確実な操作をもたらし、プッシュボタンの押し心地も良いという優れものなのです!しかし、スペースを必要とするため、スペースに余裕ない自動巻きクロノグラフで、二つを同時に採用した例はなかったのです!
このように、エルプリメロは他社がまねできない機能を持った、ムーブメントなのです!
ほかにも、エルプリメロにまつわる伝説や話はたくさんあるのですが、長くなりそうなのでこの辺で終わりにしたいと思います
現在、ゼニスの主要モデルに搭載されているのは、エルプリメロ4021というムーブメントになります!
↑グランドクロノマスターXXTオープン(オープン窓からはエルプリメロのエスケープメントを見ることができます)
ゼニスの時計は、機能面もさることながら、見ていて、とても楽しい時計です!
ぜひ、一度はご覧になってみてください!
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