まだ車の行方を見守っている


そうしているうちにカーブに差しかかり


車はゆるやかに右に曲がってゆく


すると後方の父の姿は


だんだんと小さくなり


やがて家々に埋もれて見えなくなった


僕はアクセルを踏み込んで


スピードを上げ


真っ直ぐに車を会社に向かい走らせた





今日に続く明日はあるだろう


けれどいつまでもこんな今日が


続くとは限らない


日常というものが明日も同じ日常が来るとは


限らないのと一緒だから


だから


だからこそ父さん


いつまでも生きていて


変わらぬ父さんでいつ続けて


願いは叶わないかもしれない


今日から続く同じ


明日にはならないかもしれない


だからこそ生きてほしい


今日も明日も


いつまでも生きていてほしい


それがたとえ叶わぬ願いだとしても