ゴールデンウィーク最終日の今日、東京ミッドタウン日比谷のTOHOシネマズで、映画「ペンタゴンペーパーズ」(原題 The Post) を観てきました。

 

東京ミッドタウン日比谷のTOHOシネマズは初めて行きましたが、新しい施設はいいですね(^^♪

 

広々とした作りに、ガラス張りの窓からは皇居や日比谷公園を一望。

新緑の季節、緑の木々が美しく、まさに都会のオアシスを独り占めできる圧巻の景色でした爆  笑

 

シートもしっかりしていて長時間座っていても疲れにくく、サウンドもあちこちから聞こえる設計になっていて、例えば会話と電話の音が違う方向から聞こえるので、スクリーンの中の部屋に一緒にいるかのような臨場感。

 

スマホでどこでも映画が見られる時代ですが、”映画館に行こう”と思わせてくれますね。

 

さてさてずっと見たかった「ペンタゴンペーパーズ」がやっと見られたわけですが、素晴らしい映画でした!!

絶対おすすめグッド!

 

スピルバーグ監督に、メリルストリープとトムハンクス主演ならば間違いないとは思っていましたが、その期待を全く裏切りません。

 

あらすじは、ベトナム戦争の真実を記録した国家最高機密文書=ペンタゴンペーパーズの内容を新聞で暴露し、当時のニクソン政権と闘うワシントンポスト社のジャーナリストの話。

 

この映画には、二つの主題がありました。

 

一つは、

The freedom of the press (報道の自由) と National security (国家の安全)

のどちらが優先されるべきか、という永遠の課題。

 

もう一つは、

自分や社員の人生のみならず報道業界や世界に影響を与える決断をくださなければならない、主婦あがりの女性経営者の苦悩。

The Washington Postを率いるメリルストリープ演じるグラハム氏は、夫の自殺により、主婦から突然社主になった女性です。

 

この映画の時代は、新聞にはまだ活字を並べて印刷したり、指でダイヤルを回す黒電話を使うような時代なのに、この二つの主題は現代もなお”現在進行形”の課題である、というのが面白い点。

 

映画のセリフにあった、

 

“70% (of the reason we stayed in Viet Nam) was to avoid the humiliation of an American defeat.”

ベトナムから撤退しなかった理由の7割は、アメリカの敗北という雪辱をあらわにしたくなかったから。

それだけのために、多くの若者が犠牲になった。

 

“No president wanted to be the one who lost the war.”

どの大統領も、ベトナム戦争に”負けた”大統領になりたくなかった。

 

というのが印象的でした。

 

どこの国とは言いませんが現代のリーダーたちも、保身だけのために決断をくだしてはいないでしょうか。

 

そんな中で、勇気ある決断を下したジャーナリストたちには尊敬の念を抱きます。

 

この映画では、新聞社側が裁判に勝ち、報道の自由が政権を倒した形で終わります。

 

ですが、ここで映画が終わらないのがさすがスピルバーグ。

最後のシーンでは、この時代のすぐ後に起こるウォーターゲート事件をにおわせています。

 

ペンタゴンペーパーズについては新聞社が勝利し、この映画はここで終わるけど、このあとのウォーターゲート事件でもメディアと政府の攻防はさらに続く。そして、トランプ政権が”フェイクニュース”と声高に叫んで特定のメディア排除しようとしている現在に至っても、まだ”ongoing” な(継続している)問題なのだ、と伝えているのだと思いました。

 

報道の自由が再び脅かされている現代。

この映画のメッセージは心に響きます。

 

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