この記事は、私のブログで年末恒例となっているCMイベントの記事に先駆けての内容となります。
その理由は、CMイベントの記事で更新するとかなり長くなりそうなことや、ちひろ役とお父さん役のうち、特にお父さん役を演じていた方のプロフィールの中に、曲がりなりにもCMをテーマにブログを書いているブロガーとして興味深いものを感じたからです。
ちひろ役を演じた女性と、おとうさん役を演じた男性のプロフィールは後で書いてみるとしまして、このCMは東京ガスの企業CMで、タイトルは「企業 家族の絆 やめてよ」篇となります。
ということで、まずは下のYouTubeからのリンクをクリックして、今回の記事の対象となった「企業 家族の絆 やめてよ」篇の90秒のテレビCM動画を視聴してみてくださいね。
●東京ガス CM 家族の絆 「やめてよ」篇 90秒
(視聴プレーヤー:YouTube)
(視聴形式:サイト内)
では、いつものように「企業 家族の絆 やめてよ」篇のテレビCM動画の内容を私なりに振り返ってみることにしましょう。
【「企業 家族の絆 やめてよ」】
4月1日(金)
ちひろ
転職後
初出社
(冒頭、お父さんのメモに書かれていた文字より)
早朝6時ごろ。
実家の台所、といっても一戸建てではなく、住んでいたのは団地か社宅の集合住宅でもあったのでした。
ガスコンロに火を点け、自分用のお弁当のためとお父さん用のお弁当のおかずも兼ねてでしょうか、鶏のから揚げを揚げていた、転職後に初出社の娘で、名前はちひろ(平田薫)。
ちひろのすぐ後ろでは、食器棚の扉を開けてお皿らしき取り出していたお母さんの後ろ姿も。
朝からシャワーを浴びたのか、首にタオルを巻き、下半身にはバスタオルを巻いたお父さん(塚本晋也)が、リモコンを片手に、薄型テレビで日本各地のきょうの天気をチェックしていたのでした。
ちひろは、揚がったから揚げを取り出しつつも、デリカシーのない人だという目でお父さんを見つめ、心の中でこうつぶやいたのでした(以下、“ ”は、口には出さないけれど、ちひろの心の中のつぶやきと表現します)。
“やめてよお父さん。
朝から裸でウロウロすんの”
ちひろとお父さんが仕事に出かける前、身支度で忙しいちひろでしたが、あることに気が付きます。
それは、どうやらお父さんが娘の弁当のから揚げを少しだけつまみ食いしたみたいなのです。
赤い色のお弁当箱には、明らかに1個足りないから揚げがあったのでした。
“やめてよお父さん。
娘のお弁当つまむの”
身支度で忙しいちひろなので、直接お父さんに文句を言うのではなく、あくまでも心のつぶやききということで。
当のお父さんというと、から揚げをつまみ食いしたことに悪びれた様子もないばかりか、リビングのテーブルに置かれた食パンとコーヒーという簡単な朝食を前に、ソファに座って、朝刊を顔に近づけて読むふりをしながらごまかしていたのでした。
一応、
「うまいなこのから揚げ。
お前が作ったのか?」
とほめたものの、ちひろが黒のスーツの上着に片袖を通していたとき、朝刊を見ていたお父さんが、すぐそばで身支度をしていたちひろに、次のようなデリカシーのない一言を。
「お前、化粧濃くないか?」
それを聞いたちひろは、
“やめてよ、私の化粧嫌がるの”
お父さんの言葉にカチンと来たのか、リビングのドアをわざとバタンと閉めて玄関に向かうと途中で立ち止まり、洗面台に映る自分の顔を見て、化粧の濃さが少し気になったようなちひろ。
場所は変わって、通勤電車でスマホをチェックしていると、ちひろがため息をついてしまうような画面があったようです。
それは、LINEでの父からのもので、
「一言多かった。 父」
と謝りのメッセージの後、「すまなんだ~~っ」の文字と侍の男性が号泣している変なスタンプが押されていたのでした。
“やめてよお父さん。
変なスタンプ使うの”
ある休日に、すでに白いマイカーの前に待機し、お母さんとちひろが出てきたときに、
「遅いぞ」
と怒っていたお父さん。
しかしその恰好は、「HONG KONG」の文字と絵柄がプリントされた白いTシャツにグレーのハーフパンツ姿といった、近場ならよさそうだけれど、あまりこれから外出でどこかに行くような格好ではなかったのでした。
そんなお父さんに、ゆっくりと団地の階段を降りていきながら、
「ハイハイ」
と軽くかわすお母さん。
しかしちひろは、お父さんのTシャツとハーフパンツ姿という服装が不満なのではなく、心でつぶやいた次のことに不満を抱いていたようでした。
“やめてよお父さん
Tシャツインするの”
自家用車の前で「遅いぞ」と言ったくらいだったので、てっきりお父さんが運転するものとばかり思っていたのですが、実際に運転をしていたのはお母さん。
助手席にはもちろんお父さんが座っていたのでした。
ちひろは、後部席でスマホを操作して過ごしていましたが、
「おい、左寄ってるぞ」
自分が運転しないのをいいことに、運転しているお母さんに指を差して偉そうに指示するお父さんを見て、次のように呆れながらつぶやいたのでした。
“やめてよお父さん。
お母さんにオイッて言うの”
車に乗って3人が向かった先は、とあるショッピングモールと思われる場所。
しかしお父さんは、自分でかけたのか、それとも仕事先からかかったきたのか?
立った状態でスマホに電話しながらペコペコと頭を下げていたのでした。
“やめてよ、電話ペコペコするの”
かと思ったら、
「ヘェックシャン!」
“変なくしゃみするの…”
そんなことがありながら、自宅に戻った夕方に、母とちひろはテーブルの椅子で。
お父さんは薄型テレビのすぐ近くに鎮座して、テレビ番組を見ていましたが、
「コイツ全然ダメだな」
といちいち文句を言っていたお父さん。
それを、“どうしてお父さんっていつもああなんだろうね”といった顔をして、お母さんと一緒に呆れるちひろ。
“テレビ出ている人全員悪く言うの”
朝の出社前に、自宅の洗面台の鏡を前に、左手には手鏡、右手にはブラシを持ちながら少ない髪の毛を整えていたお父さん。
と同時に、その日はかなりご機嫌がよかったのか、
「♪ハーレルヤ ハーレルヤ」
という、ヘンデルのオラトリオ「メサイヤ」の中の「ハレルヤ・コーラス」の歌い出しにある歌まで歌っていたのでした。
それを聞いたちひろは、逆に虫のいどころが悪かったのか。
もしくは、昨夜のテレビの件もあり、心の中でとどめておくことができないくらいよほどムカついたのか、
「やめてよ!」
思わず洗面台のお父さんに向かって叫んだのでした。
でも、いつもの通勤電車の中で自分も少し言い過ぎたかもしれないと思ったちひろは、
「ゴメン。
言い過ぎました」
と、LINEでお父さんに向けてのメッセージを送ったのでした。
送った後、スマホケースを閉じた瞬間、♪ブーッというバイブ音が鳴り、
「うむ。
許す。 父」
のメッセージが。
あまりにも早すぎるお父さんからの返信に、
“やめてよ。
娘への返信以上に早いの”
と、呆れるようにつぶやいたのでした。
このように、お父さんのが気に入らなく、心の中で“やめてよ”をつぶやき、嫌い続けたちひろ。
しかしある日の夜、ちひろがコーヒーを淹れ、仕事をしているお父さんの部屋に運んでいたことがありました。
そこでもちひろはつぶやいたのですが、いつものような呆れた心の思いではなく、お父さんを気遣っての心の思いだったのでした。
“やめてよお父さん。
仕事し過ぎるの”
そのようなことがあったある日のこと。
12月4日(日)
ちひろ
婚約者
来宅
とお父さんのメモにあったように、12月4日にはちひろの婚約者である男性が来宅することになりました。
いつもは自分のお弁当のために揚げていた鶏のから揚げですが、今回は婚約者にも食べてもらうこともあり、いつもよりもうれしそうな表情で揚げていたちひろの姿がありました。
そして、出来上がった唐揚げとともに、メガネをかけた婚約者の隣にちひろ、向かうようにしてお父さんとお母さんの4人でテーブルでの夕食を囲むことに。
「この唐揚げマシでうまいね」
そう言われて、ちひろはうれしそうに自分の顔を人差し指で差すことで、自分が作ったことをアピールしたのでした。
するとお父さんは、
「君、それ6個目だぞ!」
と言って、婚約者が唐揚げを6個も食べていたことに指を差して注意したのでした。
“やめてよ、子供みたいなこと言うの…”
婚約者が帰った後、お父さんはアルバムを取り出し、ちひろの小さいころの写真を見つめていたお父さん。
それを、お風呂上がりのちひろが見て、次のような心のつぶやきとお父さんとの会話が交わされたのでした。
“やめてよ、寂しい顔するの…”
ちひろ「寂しい?」
お父さん「ああ、寂しいな」
“やめてよお父さん…。
本当のこと言うの”
翌年を迎え、ある日のお父さんのメモには、
3月18日(土)
ちひろ
結婚式
と書くと、実際にはその字を囲むように大きな丸印がしてあったのでした。
そう、3月18日にいよいよちひろが結婚式を挙げることになったのです。
結婚式場では、ウェディングドレス姿のちひろの隣にいたおとうさんが、
「幸せになれよ」
と低い声でつぶやくと、
「やめてよお父さん…」
と口に出したことで、これまではほとんどのことを心のつぶやきで留めておいたちひろが、初めてお父さんの前で自分の感情を出したのでした。
最後は、教会での結婚式らしく、両側から開く扉が開くと、中で待っていた招待客を前に号泣していたちひろでENDとなっていました。
Na:家族をつなぐ料理のそばに。
東京ガス。
では、次の記事で娘役を演じていた女性と、お父さん役を演じていた男性のプロフィールと、「企業 家族の絆 やめてよ」篇のCMの視聴後の感想の記事を書いてみたいと思います。
ここまでの記事はいかがでしたか?