ガイドブックを片手に持ちながら街歩きを楽しんでいました。
確か、オペラ座からコンコルド広場の方に歩いて行ったと思います。
私は行き先を決めないで歩くのが好き。
この時も、興味のあるものの方へ流されるように歩いていました。
するとなにやら大きな商店街が。
「ここはどこだろう・・・」
周りにあるお店を目印にガイドブックを開いても、全く自分の現在地が確認できません。
「ま、いいか。」
私は更に街歩きを続けました。
そうだ、こんなにたくさんお店が並んでいるのだし、お餞別を頂いた方のお土産を選ぼう!
「ボンジュール
」
フランスではお店に入るときに店員さんと挨拶をします。
そのような習慣の無い日本人にとっては少し照れる行為ですが、挨拶を交わしてい
る為か、その後で会話が弾んだりします。
そういうのって楽しいと思いませんか?
店の中に入ると、目の前にガラスケースをのぞいているカップルが見えました。
私も倣ってケースをのぞくと色とりどりの石・・・
しかし、どうやら本物の石ではないようです。
台も10金。
資産価値を求めるようなものではありません。
これらのアクセサリーを”ビジュー”と呼びます。
カラフルで、大ぶりで、個性的なデザインのものが多く見られます。
普段使いには大胆なビジューを、大切な日にはシンプルな本物の宝石を身につける・・・
こうしてお洒落を身につけていくのでしょうね。
宝石店を後にして次に入ったのは雑貨屋さんでした。
あらゆる物が乱雑に置かれています。
その中でお気に入りの1点を見つける・・・ そういうのが大好きなのです。
宝探しをしているみたいで・・・ ![]()
時間を掛けて店内を見て回ると”オルゴールの中身
”を見つけました。
何故??? 中身だけ売ってるの???
そう思って見ると、隣にマッチ箱を二周り大きくしたような紙の箱がありました。
どうやら、好きな曲と好きなデザインの箱を選んで自由に組み合わせられるになっているようです。
オルゴールには曲目がかかれていませんでした。
一つ一つ曲を確かめていきます。
いくつ目かの時、ハッとするような曲に出会いました。
聴き覚えがあるような、無いような・・・でも懐かしい曲・・・
私はこのオルゴールを買って帰ることにしました。
星の描かれた紙のケースを選んでレジでお会計をします。
店員さんは20代前半ぐらいの若い女性でした。
私は思い切って話しかけてみました。
「この曲素敵ですね。」
すると、店員さんは少しだけオルゴールを巻いて旋律を確かめるとレジの横から紙を取り出してその曲のタイトルを書いてくれました。
「パリの空の下」
何度も綺麗な発音で、そのタイトルを読んで教えてくれました。
「ありがとう。 いい一日を
」
「こちらこそ。 あなたもいい一日を
」
お店を出るとすぐに紙袋からオルゴールを取り出して耳に当てて何度も聴きかえしました。
「パリの空の下・・・」
パリの空の下にはパリの街がある・・・
でも、空を介して見たパリはまた違って見えるのかもしれない・・・
そんな事を考えながら私は更にパリの街中を歩いて行きました。
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↑のCDに「パリの空の下」が収録されています。

