10日の欧米市場では、FOMCの発表を受け米ドルが軟調な
推移を見せることとなった。
NY時間序盤にかけてFOMC前のポジション調整などで
米ドル買いの流れから米ドル円は86.21円近辺まで上昇したが、
NYダウの下落を受けクロス円が水準を落としたことで
米ドル円も徐々に切り下がる展開となっていた。
その後発表されたFOMCでは「生産、雇用の回復ペースが鈍化」とし
景気判断の下方修正が明記された一方、住宅ローン担保証券の
償還資金を米国債に再投資するなど量的緩和策を追加で
発動することを表明した。
そのため量的緩和政策の継続と景気判断の下方修正から
米ドル売りの流れが再燃し、再び対円で85 円前半まで
値を下げることとなっている。
引けにかけて買い戻しの動きもみられているが、
市場関係者の間では「日銀の現状のスタンスと、今回のFOMCにより
直近の安値である85円割れも視野に入れている」
との声も聞かれており、しばらく下値攻めに悩まされる
展開となる可能性が高い。
中国株が銀行制度変更に伴う発表から一転急落したことも
視野に入れると、引き続き米ドルは売られやすく、円は買われやすい
状況にあるといえるだろう。