昨年の今日、ブログで「ベートーヴェンの第九交響曲・歓喜の歌は、むしろ文語体の日本語歌詞のほうが難しいんじゃないか!?」と意見を出させて頂きましたが・・・

 

その譜面にあった歌詞を見て、古語や古典が好きなこともあり、試しに漢字仮名交じりの文面を起こしてみることにしました(平仮名だけで書かれていた歌の譜面なので、実際とは違っている部分も多々あるかと)。改めて読めば、いかに難しい詞なのかが見て取れます。これじゃ何を歌っているのか、歌詞カードや字幕がないと分からない訳ですよ!

ちなみにこれ、決してヒマがあってやった訳ではありません苦笑! 余暇の時間や仕事の休憩時間などを使い、半月ばかりかけて少しずつ書き起こしてみたものです。いやはや、実に難しい!!

 

「友人(ともびと)よ 調べ変えて

 いざ声も朗らかに上げん 喜びの歌

 楽し 楽しや

 歓喜よ 神の火 天(あま)つ乙女よ

 迎えよ 我らを 光の殿へ

 汝(な)が手の結ばん 奇(く)すしき縁(あや)に

 生きとし生くなる人 皆友ぞ

 

 こよなき伴(とも)なる 愛しき妻を

 勝ち得て幸ある人よ 歌えよ

 歌えよ 一人の伴だに持たば

 さあらで 寂しき者は去るべし

 ものみな歓喜を 天より受けて

 善し悪し隔てず 幸に輝く

 酒あり 愛あり 真の伴あり

 虫さえ喜び 天使は空に

 神の御前(みまえ)に立てば 見よ

 

 行け 限りなき大空高く

 数多の太陽の飛び交い 馳せゆくごと

 いざ走れ友よ 勝利に赴く英雄のごと

 

 抱かん 諸人(もろびと) 心合わせて

 見よ 星の座に父なる主います

 地に伏し崇めずや 主を仰がずや

 星散る彼方 父なる主います」