先日から反論反発覚悟で震災関連の投稿をしましたが、フォロワーさん方やいつも訪問してくれる方々を中心に「いいね」を頂き心底ありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。

今日は、前回・前々回を受けて最も述べたいこと・伝えたいことを書いて「結び」としたいと思います。

 

1.「東日本」の大震災であること

 改めて12年前の「東日本大震災」の名称を見るにつけても、非常に広範囲が被災した地震だったことが分かります。東京・千葉を始め関東や北陸でも大変なことになりましたね。東北に限って言うなら、全域が被災地です。岩手・宮城・福島の3県だけではないし、津波・原発事故だけが被災ではない。昨年10月に出した記事にも書いております。

 私の居所周辺にも、津波被害や原発事故から避難してきた人々が多くいて、いわば「被災者が被災者を支援している」状態でした。が、残念なことに地域によって被災の感じ方に温度差があり・・・。例えば、沿岸方面の人達は「ここは地震被害が小さかった。なのに自分も被災者だなんて言えないよ」。豪雪や建物の倒壊を見ていないから言えるのです。NHK仙台のホームページ「被災地からの声」への投稿にも「被害が少なかった場所の人が、自分達も被災者だと言うなど、おこがましいだろ」等と。しかし全く震災の影響が無かった地域など、1箇所もありません! 

 地域の温度差と言えば、太平洋側被災地からの瓦礫処理にも顕著な差が。県庁所在地と、県の中央より南部の市と町では何箇所か受け入れた一方、県の北部地域は1つも名乗りをあげなかった。実に対照的な事実でした。

 

2.同じ立場にある人々の発言に価値あり

 震災後に、最も強く印象に残った言葉があります。岩手沿岸地域での出来事。昭和三陸津波(昭和8年)が起きた直後、小高い場所に石碑が作られ「ここより下(低い所)に家を建てるな」と注意を呼び掛けていた。それが数十年過ぎて次第に忘れ去られ、次々と海のすぐそばに家が建ち、結局は津波がきて流された。それを見ていた同地域に住む高齢の女性が言っていたもので、

この下に家建てるなって、ご先祖様の忠告を聞かないで津波被害に遭ったんなら、もはや各々の自由さ!

 要は自業自得先人の価値ある言葉を無視した結果、起きるべくして起きたということでしょう。本当に、心底から共感しました!! よその人が言うんじゃない、身近な同じ立場の人の発言だからこそ説得力があり、価値があるものです。

 

3.前向きな人を応援する時期に

 率直に言うと、テレビや新聞等メディアによる「悲哀や感動の演出」、もうやめたら?と思います。

 もちろん忘れてはいけない出来事です。が、10年以上も経過して「時間が止まったまま」「心の復興はまだまだ」など、言ってられないと思う。経験を糧に前に進もうとしている人がとても増えているのに、立ち止まりや後退をしている1人2人(つまりごく少数)を、いつまでも待ってはいられません。

 私も「同じ被災者」として、復興に前向きな人・次のステップを踏み出そうとしている人を積極的に応援していこうと考えています。

 

長くなりましたが読んでくださった方々、ありがとうございました。