シュターツカペレ・ドレスデンを聞きに行った時、最後の曲、ベートーベン作曲交響曲第三番「英雄」の第二楽章が、悲しくおごそかに始まった。僕は聞き入っていて、ふと我に帰って周りを見ると、しんと静まりかえっていた。オーケストラと観客が一つになった瞬間だ。


ベートーベンは、強靭な精神力を持ち、少し気難しそうな人だというイメージがあるが、交響曲第九番(合唱)の第四楽章の、シンバルとトライアングルの入った軽快な二拍子や、交響曲第三番(英雄)の、第三楽章のホルンのトリオなどを聞くと、ユーモアが有って優しい人だと思える。

最近二回ほどライブを見たが、とにかくうまい!楽しい!指揮者のラリー・オブライエンは、バンドのメンバーもお客さんも乗せるがうまい。また、彼の吹くトロンボーンは、スイング・ジャズの伝統を引き継いだ素晴らしいものだ。