当時のアメリカのニューヨーク・フィル、西ドイツのベルリン・フィル、オーストリアのウィーン・フィルのような、国を代表し、世界に誇れるオーケストラの誕生をフランス人は待ち望んでいた。そして、1967年にパリ音楽院管弦楽団を発展的に解消し、フランス文化省の大臣アンドレ・マルローらの要請により、世界的指揮者のシャルル・ミュンシュを首席指揮者に迎えて、パリ管弦楽団は設立された。同年10月、フランス人指揮者のシャルル・ミュンシュがフランスのパリ管弦楽団を指揮して、フランス人作曲家ベルリオーズの「幻想交響曲」を録音した。フランスは、母国の威信をかけてそれを世界に放った。幸運にも僕は、そのアルバムを今も大切に持っている。気迫溢れる演奏で、僕はこの作品がにいっぺんで好きになった。これからも色んな演奏が聞ける事を楽しみにしている。

年配の方に、ジャズの事を質問すれば、真っ先に帰ってくる返事は、グレン・ミラーだと思う。その次は、ベニー・グッドマンやルイ・アームストロングだろう。皆さん、若い時に見た「グレン・ミラー物語」の事が忘れられないのだろう。実際、最近の日本でのグレン・ミラー楽団のコンサートも、年配の方が大半である。当時のハリウッドの大スターである「ジェームズ・スチュアート(グレン・ミラー)」と「ジューン・アリソン(その妻ヘレン)」が夫婦役を演じたのも、この映画に大きな花を添えている。グレン・ミラー楽団が結成され、その後の幾多の困難を友情や夫婦愛で乗り越えて、楽団が成功する物語である。名曲が生まれた背景や、有名な曲がどういう状況で演奏されたかなども描かれている。グレン・ミラーは、第二次大戦中の1944年に、フランスへ慰問演奏に飛び立ったあと、ドーバー海峡で事故の為行方不明になり、後に戦死と発表された(妻はアメリカに残っていた)。死後も残された楽団員がリーダーとなり、ニュー・グレンミラー楽団として現在に至っている。若い人もこの映画を見たら、ますますグレン・ミラーの音楽が好きになると思う。
映画「スイングガールズ」に出演していた上野樹理、貫地谷しほり、本仮屋ユイカなどが、後にテレビドラマや映画などで活躍している姿を見るのは、「スイングガールズ」を見た人間としては、微笑ましく思える。本仮屋ユイカは、NHKの「朝ドラ」で主役を演じていたし、貫地谷しほりは、「朝ドラ」の主役を取り、去年は「龍馬伝」でも活躍した。上野樹理に至っては、大河ドラマ「江(ごう)」の主役を射止めたのだから恐れ入る。映画「スイングガールズ」はおもしろかったけど、最後のコンサートのシーンは、もう少し派手にやってもらいたかった。それと、本仮屋ユイカの吹くトロンボーンはいい音を出していたと思う。ちなみに僕は、「スイングガールズ」のモデルになった学校の一つである、兵庫県立高砂高等学校のビッグ・バンドの演奏をコンサート会場で聞いたことがある。