薔薇のない花屋 | My favorite is …

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好きな音楽や本、映画に出逢った時、そこに関わるエピソードが必ずあります。

人間は時間的存在である。

それゆえに、過去の断片化した記憶を綴り、書き記していこうと思います。






薔薇にはもう一つの花言葉がある。





2008年に月9で放送された野島伸司脚本のドラマ。当時、久しぶりの野島脚本だった事で初回から楽しみにしていたのを覚えている。


花屋を営む温和で優しい英治は、小学校に通う娘と二人暮らし。娘との血のつながりはないが、家族として父親として共に暮らしてきた。


看護師として働く生真面目で愛想のない美桜は、周囲の心証もあまりよくない。盲目の女性として花屋の前に現れるその様子は、どこか子供っぽい性格で同一人物とは思えない程であった。



美桜の勤める病院の院長は、一人娘を亡くした原因が英治にあると思い復讐を画策する。入院している父の手術を公約に美桜は院長の復讐に加担し、盲目の女性として英治の前に現れるところから物語は始まる。


1話冒頭に流れる親子の回想シーンでいきなり心を掴まれてしまった。

何と言っても愛らしいのが、花屋の娘である雫ちゃんである。私もあの可愛らしさで「とうちゃん」と呼ばれてみたい。

2話目にして早くも気持ちが盛り上がってしまった私。HDに録画して何度も何度も好きなシーンを見続けていた。






第2話「花のように笑う人」

人はみんな誰かのお荷物なの。
とげとげしくて悪かったわね。

(英治は美桜にコートをかけてあげる)

寒くないもん。

違いますよ、包装してるんです。




第5話「世界一長い告白」

あなたは花が咲いたように笑う。
俺はそれをみてるのが好きなんです。

世界一まわりくどい告白ね。
私じゃなかったら気付かないわよ。



第8話「さよなら父ちゃん」

明るくて、人見知りをしないで、誰とでも仲良くなれる。大雑把に見えて、人の気持ちをよくわかる、優しい子供に育ってくれた。

母親は…いないけど、そのことで寂しいって困らせるようなこと、決して言わなかった。
娘だけど、時には友達のように過ごした。
雫は目に入れても痛くない。








私は花を育てる事ができない。

学生のとき住んでいたアパートの1階は花屋だったので、よくお花をもらったりしていた。

面倒がってマメに水もやらないのですぐに枯らしてしまってばかりだった。頂いたお花なので、捨てるのにも少々ためらいが生じる。そんな事を繰り返すうち悟ったのだ。



私は花をプレゼントできない。

女性は喜ぶとは聞くものの何だか気取っている感じが拭えず、恥ずかしくて一度もした事はない。

基本的に花を愛でる心に欠けているのだと思う…残念な事だが。なので、花の名前や花言葉なんかも全然詳しくなく、好きな子のために花一つ買ってあげれない男である。



私は花が咲くようには笑えない。

人はこんなにも無邪気に笑えるのか、と思わせる程の笑顔を私は見た事がある。子供の頃には出来たはずのその笑顔も大人になると難しくなってしまうものなのだが。

その人は怒ったり泣いたり、すねたり喜んだりとなんだかいつも忙しかった。そういう人の笑顔は、本当に花が咲いたように周りが華やぐ感じがする。


きっと自分はそんな風にはできないと思うから。








P.S. シングルマザーのあの人へ

家につれてきたあの子の可愛らしさが忘れられません。子供は苦手だったのですが、あのあいくるしさはまさに天使ですね。

かわいい時期は小学生にあがるまでと言います。つまりは期間限定の天使というわけですが…


花を育てられない花屋より