プラチナとミシェル。
2人がパインアップルの畑を歩いていた時
偶然拾った雷卵石。
その石は遊覧飛行の切符と交換できた。
ムーンシャーベットから出ている
ハルシオン旅行社の特別便だ。
1回目が夜の動物園、
2回目がカララ劇場の上空、
そして今夜が3回目。しかも1泊2日空の旅♪
カスピート号はゆっくりと旋回する。
蒼白く発光するホタルイカの群れ
檸檬色に耀くシトリン流星群
月の庭を掃除するプランタジュネットの箒
ルーペを使わないと読めない
ネプチューン航海誌
行きたい場所の地図を書いてくれる
自動書記機
その2つをくれたのは、ミシェルが乗り合わせた背の高いセールスマン。
そして、プラチナが乗り合わせたのが
大きな鞄を持った太めの老紳士だった。
鞄の中には航海誌に記されていた
伝説の喋る鳥「Rowley Powley」
ホテル・ダンデライアンに到着。
見晴らしのよい小さなテラス
背もたれと座を干草で編んだ椅子
アルゴレースのクッション
なぜか古びたオルガン
シャルトルーズの黄色、タンポポのリキュール。
知らない間に夜は明けていた。
特急列車プロキシマ号に乗り込む。
パンタグラフ付の車両、皮張りの座席。
猫の目のような信号機。
サファイアの凍青、ルビーの真紅、
シトリンの檸檬。
ルビィグラス駅で降り、クリソプレーズ荘園へ。
そこからブルーダリア海岸へと行き着く
海岸線は際立って青く、鈷藍やシアンの煌きと青色ガラスや吠瑠璃の透明度を併せ持っている。
プラチナとミシェルは桟橋の縁にしゃがみ
水底を覗き込んだ。
水の中からプラセオジム潜水艇が浮上してくる。
セールスマンと老紳士に続き2人も乗り込む。
星青玉のような白銀の光煌、プランクトンの群れというよりも散開星団に似ていた。
スパンコールの正体は蟹座のプレイセペ星団。
これは潜水艇ではなく飛行船だったのだ。
船の名はネプチューン号。
船長は老紳士、乗組員は鸚鵡1羽。
P.S 今世紀最後の巨匠デルヴォー博士へ
シトロンを加えたグラスに鉱水と炭酸を注ぐと、氷がパチパチと音を立て小さな泡をはじく。
そこにスノードロップを放り込むと発火して飛び散り、拡散した結晶は水滴のように光る。
極上のシトロン・プレッセの出来上がり♪
何でも箱に収めるコーネルおじさんより



