四畳半神話体系 その4 | My favorite is …

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好きな音楽や本、映画に出逢った時、そこに関わるエピソードが必ずあります。

人間は時間的存在である。

それゆえに、過去の断片化した記憶を綴り、書き記していこうと思います。

森見登美彦さんの小説で、私が最も笑った本の1冊です。

大学3回生の主人公が、1回生の時もし仮に別のサークルに入っていたらという並行世界を前提とした4編で構成されています。

それでは、私自身も当時の大学生活を振り返り、並行世界を横断したいと思います。



「読書サークル・本虫」


大学1年生の時、新入生勧誘の嵐吹き荒れる中、私は読書サークルを選び取った。

読書する女性=おしとやかでおとなしい性格、この事を盲目的に信じ込み、本をネタに会話が弾みその後の展開を期待する下心があった事はあえて伏せておこう。


部室で本を読むことが主とした活動であった。そこは本の匂いが香りたち、落ち着いて読書やレポートに励める素晴らしい部室である。

ただ同時に、静か過ぎて不意に腹が鳴ってしまった時などは居た堪れなくなる危険な場所と化してしまう。







それは、唐突に起きる。
昼食を取ったにも関わらず腹が鳴ってしまい、慌てて席を外そうとした時、少し離れた場所でこちらを見ながらひそひそ話をする女子達が目に入った。

私は居た堪れなくなり、その場を逃げ出したのだ。なぜ、私がこんな辱めを受けなければならないのか。


断固問い正したい、責任者はどこか!!


それは、私を蔑んだ女子達か、
一瞬の腹の緩みを生み出した腸にあるか
揺る髪結びの眼鏡女子か


誰に責任の所在があるのかは私にも分からない。そして、長針と短針が半時計回りに動き出す。





P.S 拙い自作をご一読頂いた方へ

実は本当にお腹は弱い方です。これは、図書館や授業中よくお腹を下していた経験が元ネタになります。さて、次回は四畳半王国見聞録で。

ネタ切れの短文小説家より