森見登美彦さんの小説で、私が最も笑った本の1冊です。
大学3回生の主人公が、1回生の時もし仮に別のサークルに入っていたらという並行世界を前提とした4編で構成されています。
それでは、私自身も当時の大学生活を振り返り、並行世界を横断したいと思います。
「釣りサークル・魚眼」
大学1年生の時、新入生勧誘の嵐吹き荒れる中、私は釣りサークルを選び取った。
釣りなど女性には縁遠いジャンル、男同士で寂しくつるむ悲しい場所であった事は語らずも想像できよう。
いっその事、マグロ漁船にでも乗って荒稼ぎし、筋肉隆々で日焼けして帰国した方が男としての株も上がり有意義な大学生活を謳歌できたのではないだろうか。
そんな度胸など更々なく、近所の釣堀で時間をつぶすばかりの日々を送るに留まっていた。
一度だけ地元の海に出た事があった。
技術もないくせに金を奮発して愚かにもバスフィッシングに挑み、みかん色の夕日が沈む様を眺めながら私は静かに横になった。
そう、私は船酔いする人間だったのだ。
釣りサークルに入会しておきながら、致命的な体質である。
断固問い正したい、責任者はどこか!!
それは海釣りを誘ってきた仲間か、
バス釣り=男らしいという社会の風潮か、
揺る髪結びの眼鏡女子か
誰に責任の所在があるのかは私にも分からない。そして、長針と短針が半時計回りに動き出す。
P.S 拙い自作をご一読頂いた方へ
実は釣りは一度もした事がありません。これは、銚子の魚市場に行った経験が元ネタになります。さて、次回は読書サークルです。
寂しい大学生活を謳歌した短文小説家より
