森見登美彦さんの小説で、私が最も笑った本の1冊です。
大学3回生の主人公が、1回生の時もし仮に別のサークルに入っていたらという並行世界を前提とした4編で構成されています。
それでは、私自身も当時の大学生活を振り返り、並行世界を横断したいと思います。
「温泉サークル・信宿」
大学1年生の時、新入生勧誘の嵐吹き荒れる中、私は温泉サークルを選び取った。
私の通った大学は観光に力を入れた街の麓に聳え立っていた。
何十件もの旅館がしのぎを削り、観光客を奪い合う戦場であったこの街で、温泉サークルとは言ってしまえば近場で済ませてしまえるコンビニのようなものであり、そこには風情のかけらもなかった。
温泉宿というのは存外、電車や車などで景色を眺めながらいつもの日常から離れ、少し遠い場所に足を運んで見知らぬ街の観光をしたり…
ちょうどやっていた夏祭りに立ち寄ったり、冬であれば雪山で滑ったり、そうした後に浸かる温泉にこそ意味があるのだ。
近所のコンビニ感覚で浸かる温泉に何の意味があろうか。
断固問い正したい、責任者はどこか!!
それは地元の温泉街にあるのか、
この街が形成された歴史に遡るのか、
揺る髪結びの眼鏡女子か、
誰に責任の所在があるのかは私にも分からない。そして、長針と短針が半時計回りに動き出す。
P.S 拙い自作をご一読頂いた方へ
実は、在学中に温泉に行った事はありません。これは、社会人になってからの社員旅行が元ネタになります。さて、次回は釣りサークルです。
寂しい大学生活を謳歌した短文小説家より
