森見登美彦さんの小説で、私が最も笑った本の1冊です。
大学3回生の主人公が、1回生の時もし仮に別のサークルに入っていたらという並行世界を前提とした4編で構成されています。
それでは、私自身も当時の大学生活を振り返り、並行世界を横断したいと思います。
「登山サークル・山零」
大学1年生の時、新入生勧誘の嵐吹き荒れる中、私は登山サークルを選び取った。
今でこそ、山ガールだの山ボーイなどと取り沙汰されているが、当時は華の大学生活において登山というジャンルは日陰な存在であった事は言い逃れのない事実である。
流石に、富士山や日本アルプスを登ろうと誘って山のように人が押し寄せてくるとはごく一般的に考えてみてもあり得ない。
そんなサークルに参加する人間は、何か見えない壁にぶち当たり悩み苦しみ自然の中で自分というものを見出したい自己啓発者か、よほどの考えなしと断ずるに些かの疑いの余地もない。
私は後者であった。
だからこそ、1日かけて富士山を登り下りしても何も見出せなかった私のこの費やした労力は結局のところ水泡と帰すのであろうか。
いや、断固問い正したい。
責任者はどこか!!
それは勧誘した登山部の面々か、
登山の素晴らしさを雄弁に語る雑誌か、
揺る髪結びの眼鏡女子か、
誰に責任の所在があるのかは私にも分からない。そして、長針と短針が半時計回りに動き出す。
P.S 拙い自作をご一読頂いた方へ
実は大学のサークルに入った事はありません。これは富士登山の経験が元ネタになります。さて、次回は温泉サークルです。
寂しい大学生活を謳歌した短文小説家より
