＜奇跡の誕生＞

１９５８年に、私はこの世に生まれた。


まだ昭和の半ばで

モノクロ的な余韻がある生活の温もりを

感じていた時代があったように思える。


家族の話によると難産で、

母の生命を第一に考え

おなかの子供は諦めよう。….と

町の婦人科に父が連れて行き

下ろす手術を始めた。


医院長の先生が、なんとかして

母子ともに助けようと頑張り

奇跡的に私も母も助かった。

先生の顔もどこの病院だかもわからず

この世を生きる事となる。

両親からの要請で名付け親は先生となり、

健康な九州男児として

命名が授けられた。