青森から帰って参りました。
地元の友人御夫妻に、奥入瀬渓流から十和田湖まで案内していただきました。
奥入瀬渓流では、寒さのあまり、滝が凍っておりました(寒)
十和田湖畔は雄大で、人が惹きつけられるのがよく分かりました。
十和田神社に参拝させていただき、今回は時間の都合で諦めた、
温泉と新郷村のキリストの墓参は、緑の頃にする予定です。
機会がありましたら、ぜひ青森をお尋ね下さい。素晴らしいところですよ。
さて、今日のトピックは「自我の肥大」です。
数年前に作家をしている友人が、盛んに言っていた言葉です。
そのころ彼は著書が大きく成功し、一気に世間から注目される存在になりました。
恐らく思いも掛けない人たちが、彼に近づいてきたのだと思います。
それと同時に同業の作家仲間がたくさん出来たようでした。
それまでなかった、いろんな付き合いが発生し、しばらくして彼は違和感を感じたようです。
自分の書いた本が評価され、売れたことで、自分自身が大きく変化したような、実感はないが自分に対する周囲の扱いが急激に変わってしまっている…。
もともと彼はとても大人しく、あまり社交的ではなく、家族と過ごす時間を大切にする人だったので、だんだん付き合いが苦痛になってきていたようでした。
それと同時に、その世界でベストセラー作家と呼ばれる人たちの一部に、彼には理解出来ない立ち居振る舞いを見受けるようになったようでした。
彼はそれを「自我の肥大」と捉えて、非常に警戒しました。
ひとつの成功によって、周囲から賞賛を受ける。それが引き金となり、セルフイメージが実像より肥大してしまい、徐々に自分を見失っていく、その姿を恐れたのだと思います。
これはたまたま作家という、少し特殊な世界の例でしたが、同じようなことがあらゆる世界に起こりえます。
賞賛を受けることで、謙虚さを見失い、終いにいは等身大の自分を忘れてしまう。
気づいたときには、既に戻るべき場所への道筋も忘れてしまっている。
誰かに訪ねようにも、既に肥大したエゴが周囲の人を遠ざけてしまったあと。
賢明な彼は、そんな予感を察知したのだと思います。
それからは、付き合う人を選び、静かな生活に戻って行ったようです。
そして自分を見失うことなく、本当に自分がやりたいと思うことを掘り下げて、今は、その道を邁進しているように見えます。
「人生は体験学習」といいますので、いろんな経験をすることは素晴らしいと思います。
しかし「賢人は歴史から学び、凡人は経験から学ぶ」とも言います。
先人の知恵を活かせる自分になりたいと思います。