午後、久しぶりに訪ねてきてくれた友人の話を、ひたすらに聴いた。
その内容はとてもシリアスなもので、冗談めかす気にもなれなかった。
耳を傾けるうちに、
「きっと話しに来るにも、何日も迷ったんだろうなあ」
という気がして、こうして訪ねて来てくれたこと自体を有り難く感じた。
世の中には、誰かのせいで人生がうまく進まないという、解決策のない
観念を抱えて生きている人も少なくないようだ。
聴かせてもらった話のほとんどは、そんな主人公のエピソードだった。
もう、それは想像するだけでも辛い毎日だろうなあ、と思う。
自分の人生を他人に委ねるということは、自分自身がコントロール不能な
状態なのだから。
そんな人の存在をリアルに感じながら、「この人とも自分は繋がっている」
とある瞬間、心に閃くものがあった。
だとしたら、わたくしが出来ることは一体なんなのだろうか。
次の瞬間、心に浮かんだのは「祈り」という言葉だった。
今、わたくしはこの文章を書きながら、途中途中に目を閉じ、その魂が
一日も早く安からんことを祈っている。
人は自立しながら、全てと繋がった存在。
もしそう考えることが出来るようになれば、その分、人生は光を取り戻す。
祈りの力が、かの人達に届きますように。