「患者様へ」 | ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

ほどよい敬語~「コミュニ敬語」でいこう

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

「患者様へ」
   という言い方が気になる人は29.7%。


「患者様」という表現は、医療の場で患者中心にしようという流れによっておきたものですが、患者の側から「よそよそしい」「お店ではないのだから変」という意見も多く見受けられるのでしょう。
再び「患者様」から「患者さん」に戻す医療機関が多いようです。

また、日本語では「望ましくない状態」に「様」をつけるのは不適切ともされます。
たとえば「犯人様」「被告人様」などです。
「患者」は悪いことではありませんが、「患っている人」という、「本人にしてみれば望ましくない状態」であるのに「敬ってほしくない」という見方があることも考えれば、「様」より「さん」のほうが望ましいでしょう。


参考資料文化庁「平成 25 年度「国語に関する世論調査」の結果の概要」