最近、私の周囲でもいろいろ話題になっている
電話やメールで使う「お世話になっております」。
企業研修で
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■面識の無い会社に初めて電話をする場合、初めて電話を受ける場合、いずれも必ず「いつもお世話になっております」と言う。
なぜなら、世の中を辿って行くと何かしら間接的にお世話になっているから。
また、それが社会人、ビジネスマンの常識的な電話でのマナーだから。
もしかするとその電話の相手はビッグビジネスに繋がる相手かもしれないから。
・相手がただの勧誘かもしれませんが、「いつもお世話になっております」というのはタダだから。
■初めて訪問する会社でも、これから関係ができるかもしれないのだから「お世話になります」と言う。
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と習ったことがある人もいるかもしれません。
長年「常識」と考えてきたのに
今さら変えられないという思いがあるかもしれません。
自分のことでふりかえってみれば
まず「電話を受ける側の場合」ですが
私が勤めたのは、小さな制作会社でしたから
「面識のない会社から電話があっても」という研修は受けませんでした。
それ以前に、まず取引先の名前を覚えるほうが先でしたね。
新人時代は取引先から電話がかかってくれば「お世話になっております」と答えていましたが、
自分も営業に出るようになってからは、
今朝会った方にそのような答え方はしませんでした。
「今朝ほどはありがとうございました」と答えていました。
もちろん、先輩がお世話になっている会社から電話がかかってくれば
「いつもありがとうございます」
「お世話になっております」と答えていました。
その前日、自分も同行した場合には
「おはようございます。○○です。
昨日は○○とともにありがとうございました」等と答えていました。
これもまたケースバイケースです。
電話の交換手さんにそういう対応を強いることはできませんし、
秘書の方であればより「○○(上司の名)がお世話になっております」というような、
よりパーソナルな対応が必要かもしれません。
その場合は、それぞれの職場で緻密に決められたルールに従えばよいでしょう。
心を込めて口にした「お世話になっております」に
違和感を持つ人は少ないはずです。
ただし、フリーランスや個人事業者の場合、
また企業人であったとしても
いつも自分らしく、強みを生かして仕事をしていきたいと考える場合
やはり「発する言葉がその人をつくる」と考えれば
毎回同じ言い方はあり得ないでしょうね。
そんな時、私が基準にしているのは
「電話もメールも『本人に会うことができないから代用として利用する手段』」という考え方です。
電話やメールのルールやマナーは、
いつもそれだけで一人歩きしてしまうことが多いようですが、
基本は「会うという手段の代用」でしょう。
時間や距離の関係で今すぐには会えないから
電話をかけたり、メールを送ったりしている。
となれば「もし、相手が目の前にいたらどう伝えるか」で判断するのです。
たとえば、今朝会った方に、またお昼も偶然会ったとして
「いつもお世話になっております」とは言いませんよね。
「今朝ほどは、ありがとうございました」ですよね。
また、電話で話して、「あ、言い忘れた」とメールする時に
「お世話になっております」という書き出しにはしません。
「先ほどはお電話でありがとうございました。
申し忘れたことがあり、補足いたします」と書きます。
さらに、誰かの紹介で初めてお会いするような方にも
開口一番「お世話になります」とは言いません。
「はじめまして。お会いできてうれしいです」とか
「はじめまして。いつも○○さんよりお話をうかがっています」とか
ごあいさつします。
そして、もし何か仕事を一緒にする前提のときは
「お世話になります」ということもあります。
その時も、「よろしくお願いします」という気持ちを込めて使います。
社会のルールや会社のルールは、
時代によって変わっていきます。
そして、自分がどのように仕事をしていきたいかによって
言葉の使い方も変わってきて当然です。
機械的に使うのではなく、考えて使うことの大切さ、ですね。
そして、何よりも「目の前にいる人を大切に思う気持ち」を持って
言葉を使うことではないでしょうか。