しばらくは広く「日本語」について書いてみることとします。
「手をこまねくことしかできなかった」
本来正しいのは「こまぬく」のほうです。
手を「拱く」と書き、両手を腕の前で合わせる、腕組みをするという意味です。つまり「何も出来ず傍観するだけ」ということから「手をこまぬく」と言ったものです。
しかし「拱く」という感じがなじみが薄いために、「こまぬく」がなまった「こまねく」がひらがなで認知され、定着していったのです。広辞苑にも
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手を拱く→近年、音変化した「こまねく」が多く使われる
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とあり、知らなければ「こまぬく」のほうが訛っているように思われます。
しかし
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こまねく=『こまぬく』の訛り。
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ということもしっかり表記されています。
こうした、音変化した訛りのほうが、いつか本家に取って代わることは時々あります。
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