「それでしたら私どものお店にあります」
お客様が在庫を聞かれて、それに答える場面です。
ここでは、店に「お」を付けている点が間違った敬語表現と言えます。
「お手紙」や「お電話」など相手に渡したりかけたりするものでは、自分のものに「お」をつけることはありますが、「店」の場合は「手紙」や「電話」とは違い、「お」を付けることはありません。
小さなお子さんに「おばちゃんのお店に来る?」と美化語のように使うことはあるかもしれませんが、限定的な使い方です。
一般的には自分の店であれば「弊店」「私どもの店」「当店」、会社であれば「弊社」「私どもの会社「当社」と言います。
また「それ」を「そちら」と言い換えると、さらに改まった表現になります。
「それでしたら私どものお店にあります」
→◯「そちらの商品でしたら私どもの店にございます」
──────ポイント
☆自分の店を言う場合には「お店」ではなく「弊店」「私どもの店」「当店」と言いましょう。