顔認証パスと人生

東京ディズニーランド(TDL)で
2019年春から20年春にかけて、
年間パスポートを持った来場者に
顔認証システムが導入される。
※朝日新聞より
▼エントランスリニューアル
今回の導入決定は
来場者の利便性を高めるための
施策の1つとしてなされたとのこと。
顔認証システムの他
現在48ある入退園ゲートを
54に増設、
ゲートの形状の見直しや
チケットの自動販売機の新設、
デジタルサイネージの導入など、
総工費120億をかけて
「ゲストの皆さまを
さらに快適な環境でお迎えします」
と言う。
▼ハイテク感
今回「顔認証」と聞いて
僕はてっきり手ぶらで
ゲートに近づくとスっとドアが開くような
VIPでハイテク感満載な仕様を
期待していたのだが、
現実はそうもいかないようで。
【現在】
QRコードと係員による目視での確認。
【改修後】
QRコードと認証センサーによる確認。
結局QRコードが必要なことには
変わりはなく…
むしろキャストからの
直接の声かけがなくなることで
年パスホルダーの特別感は低下するの
では、と勝手な心配をしてしまう。
▼定期券のワクワク感
僕が小学生になり、
生まれて初めて切符を買って
電車に乗ったときの話だ。
最寄り駅の改札は
今のような自動改札ではなく、
駅員さんによる切符切りが
行われていた。
一方で隣の見知らぬおじさんは
ジャケットの内ポケットから
何かを取り出し駅員に見せると
そのままスタスタと通り抜けていく。
「定期券」だ。
まるで印籠のようなその所作は
一瞬で僕のワクワク感の対象となった。
その後も定期券に対する
憧れの気持ちは持ち続け、
ついに高校生デビューと同時に
定期券デビューを果たすことに。
ところが既に改札は自動化されていて
あの「顔パス」にも似た優越感は
味わうことはかなわなかった。
▼顔認証パスと人生
だからこそ僕としては
iPhone X のような顔認証機能を搭載し、
ワンタイムでゲートをスーッと通過
できるような新型ゲートを期待した。
気の早い話だが次のリニューアル時は
同様の認証機能が導入されるかも
知れないし、
その頃にはテーマパークの年パスに
限らず、街中の多くの場所で
顔をはじめ、より平易な方法での
生体認証による決済サービスが
行われていることだろう。
もはやそこには
駅員の目視による“印籠”のような
ワクワク感は微塵もないが…