体内時計と人生

米国の科学者
ジェフリー・ホール氏、
マイケル・ロスバッシュ氏、
マイケル・ヤング氏は、
(中略)
体内時計を制御する
分子メカニズムを発見した功績で
2017年のノーベル医学賞を受賞した。
※毎日新聞より
▼文句なし
なぜなら人類にとって睡眠は
人生の満足度を大きく左右する
非常に重要な要素だから。
米科学技術雑誌サイエンスでも
「睡眠の質は、
家計状態や夫婦関係よりも、
日々の幸福感に影響を与える」
との掲載がなされれるほど、
現代人にとって
睡眠の質の大切さは周知の事実。
「人類のために
最大たる貢献をした人々に
(私の財を)分配すること」
アルフレッド・ノーベルの遺言どおり、
誰もが納得の“受賞”だと思う。
▼メカニズム
今回の受賞のポイントは
「分子レベルで
体内時計が決まる
メカニズムを発見した」ことだ。
具体的には
キイロショウジョウバエを用い
体内時計に関連すると思われる
遺伝子を分離。
当該遺伝子が、
“夜間に蓄積し、
日中に分解されるタンパク質”
に反応することで
約24時間と言われる
体内のリズムを作り出す。
体温や血圧、
糖代謝などの生理機能と
密接に結びついているだけでなく、
生活習慣病などの
ありとあらゆる病気との関連性にまでに
研究の成果が及んだことで、
医学界の発展に大きく寄与した。
▼サーカティアンリズム
僕がその言葉をはじめて知ったのは
確か小学生の頃。
睡眠について何一つ
悩みなんて感じることのなかった
当時の僕にとって
寝る時間と起きる時間が
睡眠の質を左右するという事実は
何というかとても“新鮮”だった。
およそ90分の周期で
深い睡眠と浅い睡眠があるから
寝る時間と起きる時間の間は
7時間半くらいがちょうどいい。
そう聞いてから暫くの間
「7時間半」を意識して寝てみたが、
正直なところ明確な実感なんて
これっぽっちもなかった。
▼体内時計と人生
ロイター通信社のインタビューによれば
同氏らは
「息を呑んだんだ、文字通り。
深い眠りから目を覚まされ、
衝撃的だった」と語り、
さらに次のように続けた、と言う。
「基礎科学にとっては
素晴らしいことだ。
まだ実用面で
とても大きなインパクトを
与えているわけではなく、
本当にとても基礎的な発見だが...」
受賞した本人らは
今回の発見が世の中に大きなプラスを
もたらした、とは
現段階では感じていないようだ。
もし近い将来、その人に適した
“時間と環境”さえ用意できれば
多少不規則な睡眠でも、
睡眠リズムを最適化して
常に最高の目覚めを享受できる―
そんなサービスなり商品なりが
開発されるに至った日には、紛れもなく
多くの人の人生観が変わることだろう。
というか、今すぐ欲しい。笑