カッシーニと人生 | ワクワク人生研究所所長 小未来のブログ

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ワクワク人生研究所所長・兼実験室室長、小未来のブログ

カッシーニと人生

20170916



米航空宇宙局(NASA)の

土星探査機カッシーニが15日、

土星の大気に突入して、燃え尽きた。


※朝日新聞より



▼20年

まずはお疲れ様と

心の底からねぎらいたいと思う。


冒頭の探査機カッシーニが

打ち上げられたのは

1997年の10月。


学校に行くのが嫌で

毎日空を仰いでは心の居場所を

探していたあの頃、


遥か遠くの土星を目指し

数年間に渡り孤独の旅を続けていた

本機のことを思えば


僕の悩みの

なんとちっぽけだったことか。



▼約14億キロ

カッシーニが土星の周回軌道に

入ったのは

打ち上げからおよそ7年後の

2004年7月。


距離にしておよそ14億キロ。


思わず単位を読み間違えそうになるが

14万キロでは、もちろんない。


地球一周の距離がおよそ4万キロだから

その3万5千倍に匹敵する距離を

移動した、ということだ。


仮に地球を

人間が両手で抱えきれるくらいの

縮尺におきかえて


身長160センチの人が両手を広げて

160センチの横幅をとって

横につなげた距離に換算すれば

56キロにも及ぶ。


平均時速2万キロ以上で移動して

なんとか7年近くで到達できる

距離なのだ。



▼土星のワクワク感

僕が子どものころ、

太陽系の惑星でダントツで

一番行ってみたいと思っていたのが

この土星だった。


理由はもちろん、

“あの輪っか”だ。


ドーナッツのように厚みはなく

薄っぺらい板状であることが

僕の好奇心をさらに引き立てた。


後日、その殆どが

氷の小片でできていることを知って

ひどく落胆したのは

今となっては良い思い出だ。



▼カッシーニと人生

カッシーニが土星の周回軌道に

到達した2004年から始まった

観測期間は、


当初は4年間を予定していたが、

その後2度に渡り延期。


結果的に計画の3倍以上の間

観測を続け、

45万枚以上の写真を撮影した、

という。


本来であれば、延長できるなら

さらに延長したいところだが、


電源として用いていた

原子力電池が残り少なくなり、

軌道修正ができなくなる恐れが

出てきたことから、

“消滅”させることを選択。


これだけ広い宇宙なんだから

そのままほっとけばいいのでは?

と一瞬考えそうになるが、


「土星の衛星の一部には

生命が存在できる環境があるかもしれず

カッシーニが衝突すれば、

地球から微生物などが

持ち込まれる懸念があった。


そのためNASAは

水素を主成分とする土星の大気に

突入させて、

流れ星のように

消滅させる方法を採用した。」


とのこと。


天寿を全うするその瞬間まで

我々人類のお手本のように

振る舞い続けたカッシーニに

盛大な拍手を送りたい。