マンション建替と人生 | ワクワク人生研究所所長 小未来のブログ

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ワクワク人生研究所所長・兼実験室室長、小未来のブログ

マンション建替と人生

20170906



1956年に建設された

日本初の民間分譲マンション

「四谷コーポラス」

(東京都新宿区、5階建て、28戸)

が解体される。


※時事通信より



▼築60年超

何よりその事実が驚異的だ。


例えば引っ越し先の

マンションを探していて

“築30年”と言われれば

「まー古い物件だな」

との印象を抱くところ、


今回はその倍の

“60年”と来たもんだ。


建て替え理由には

「老朽化のため」と

一言だけ記載されているが


そんなやわな話ではないだろう。



▼全員合意

つまりそういうことだ。


事業主体の旭化成不動産レジデンス

によれば、今から10年以上前の

2006年に建て替え・大規模修繕等の

検討会がスタート。


その5年後に東日本大震災が発生。


耐震性能への不安が顕在化するなか

“建て替え”を中心に検討され、


さらに5年以上の歳月を経て、

今年3月に全員合意での決議成立

に至る。


住戸数28戸のマンションですら、

結論を出すまで計10年以上を要す…


僕個人としては

その事実だけでも気が遠くなってくる。



▼四谷コーポラスのワクワク感

ところで当該マンションは単に

民間初の分譲マンションである

だけでなく、


住宅ローンが一般的でない時代に

初めて割賦販売が適用され、


高額なマンションが

庶民に普及するきっかけになった

物件とも言われている。


それでも大卒初任給が

1万円程度だった当時の販売価格は

233万円。


現在の同初任給を20万円と仮定し

1戸あたり4千万円台後半

と言ったところか。


またこの物件が面白いのは

玄関が1階と4階にしかない点。


すべての部屋が2階つなぎの

“メゾネットタイプ”の間取りを

採用しており、


1階と2階がつながっている部屋は

1階の玄関から、


3階と4階がつながっている部屋は

4階の玄関から、


それぞれ出入りする仕様となっている。


「もはや戦後ではない」と

経済白書で謳われた当時、


当該マンションは周りの人々に

一体どのような感覚で

捉えられていたのだろうか。



▼マンション建替と人生

冒頭のニュースによれば

四谷コーポラス今月15日から

解体が始まり、


およそ2年後、2019年夏には

地下1階、6階建て(51戸)

に建て替えられるそうだ。


旭化成のプレスリリースによれば


「昔から繋がる

 住民同士の関係も健在で

 活発な管理組合活動が

 維持されてきたため、


 比較的短期間での建替え決議が

 可能となりました。」とあり、


つくづく管理組合の重要性

住民同士の横のつながりの大切さを

実感するとともに


今後の日本の分譲マンションの

行く末を案ぜずにはいられない。