大赤斑と人生

木星の表面に浮かぶ
巨大な赤い円形の模様
「大赤斑」を、
観測史上最も近距離となる
上空9000キロメートルから
撮影することに
米航空宇宙局(NASA)
が成功した。
※jiji.comより
▼赤飯ではない
「大赤斑」と書いて、
だいせきはん、と読む。
ハレの日にしばしば出される
もち米に小豆などを混ぜて蒸しあげた
日本人にはおなじみのご飯の一種、
ではない。
そんなことはわかってる…
とは言え、まぎれもなく
空好き・天体好きの部類に入る、
この僕でさえ、
学校の授業で言葉そのものを
習ったかどうか、記憶が定まらない。
▼謎に包まれている
つまりそういうことだ。
縞模様の木星を端的に特徴づける
赤い目玉のような渦。
恐らくどの教科書の写真にも
はっきりとその姿を捉えることが
出来る、太陽系の第5惑星
木星のアイデンティティ的位置づけ
ではあるが、
その正体は未だ謎に包まれている。
分かっているのは
「木星を覆う雲に表れた
巨大な嵐の渦」
くらいなもので、
何故その個所にだけ集中して
巨大な嵐が吹き続けているかなどは
数百年経過した今も解明されていない。
▼消えるかも
大赤斑は1665年、
イタリア出身のフランスの天文学者
ジョヴァンニ・カッシーニにより
発見された。
大きさは地球2,3個分で、
そのあまりに巨大な力学的エネルギー
(と思しき現象)から
今後も存在しつづけるものと
見られていたが、
2014年のNASAの発表によれば大赤斑は
「観測史上最も縮小している」
とのこと。
19世紀後半時点で
約4万kmとされていたその直径は
1979年、1980年の
ボイジャーによる観測で
約2万3300kmになり、
2014年時点の
ハッブル宇宙望遠鏡による撮影では
約1万6500kmにまで縮小している。
そもそも1665年に発見されてから
1713年までの間、および
1714年から1830年までの間は
1度も観測されておらず、
ジョヴァンニ・カッシーニが発見した
大赤斑と、我々の認識している大赤斑は
同一のものでない可能性もあるのだ。
▼大赤斑と人生
今回の写真を撮影した木星探査機
「ジュノー」の主任研究員、
スコット・ボルトン氏は
「数百年にわたり、
科学者たちは木星の大赤斑を観察し、
驚嘆し、理論を立ててきた。
そして今、
私たちは過去最高の画像を入手した。」
と述べている。
その“過去最高”の画像は
NASAの専用サイトで公表される
とのことで、ぜひこの三連休
多くの天文学者を虜にしてきた
“謎だらけの赤い目”に
囚われ過ごしてみてはいかがだろうか。