ドドドンパと人生

7月15日(土)10:00、
いよいよ“加速度世界一”コースター
「ド・ドドンパ」が
オープンいたします。
※公式ウェブサイトより
▼こんなことが許されるのか
スタートからわずか1.56秒で
時速180km/hに達する。
そう謳われる絶叫マシンが
(身長130cm以上、年齢64歳まで)
「誰でも乗車可能」って、
はっきり言って狂気の沙汰以外
何者でもない。
同様の感想を抱いたのは
決して僕だけではないだろう。
公式ウェブサイトによれば
今回の「ド・ドドンパ」の前代である
「ドドンパ」の最大加速度は
4.25G。
体重60kgの人間であれば
255kgもの重さが
全身に降りかかってくる。
挙句、今回のリニューアルにより
その凄まじさはさらに高まる。
▼世界一を自身が更新
つまりそういうことだ。
総額30億円もの建築費が投じられ
2001年12月にデビューを飾った
初代ドドンパの最高速度172km/hは
当時のギネスブックにも登録され、
以後10年以上もの間、
世界中の絶叫マシンファンを魅了し続け、
去年10月
「新しいスリルを届けることを目指すため」
リニュアールを果たすことを理由に
営業終了となった。
僕は改めて思った。
人間の欲とはつくづく
尽きることのないものだ、と。
▼人生最大のピンチ
あれは確か、
僕が高校生くらいの時の話。
学校の行事か何かで
平日が休みになったので、
当時仲の良かった友達5、6人で
近所の遊園地に遊びに行った時のこと。
平日である上に
小雨交じりの肌寒い天気だったこともあり、
園内は見事なほどにガラガラだった。
と、次の瞬間
僕の脳裏に戦慄が走った。
友達の一人が
「せっかく空いているのならこれ乗ろうぜ!」
と、園内1番人気のアトラクションを指差して
大声で促してきたのだ
僕は内心冗談じゃないと、
できる限り発言者本人と
目を合わせないでいたが、
気がつけば当該アトラクションの乗車口に
僕らは並んでいた。
僕は心の中で呟いた。
「万事休す」
▼ドドドンパと人生
現在は老朽化等が認められ営業終了となった
そのアトラクションはドドンパと比べれば
スペック上は大したことはない。
高低差7-80メートルを
最大速度100km/h程度で急降下する。
でもみんな乗ると決め込んでいた手前、
自分だけ乗らないわけは行かないと
意を決して乗車してみたものの、
僕にとっては
想像以上に恐怖にまみれた代物だった。
でもこれで終わりではなかった。
フリーパスで入場していた上、
ほぼ待ち時間ゼロとのことで
「もう一回乗ろうぜ!」
と例の友人が僕を急かしてきたのだ。
僕は
「絶対にやだ!」と頑なに断り続けたが
友人のあまりのしつこさに寝負けし、
「じゃあじゃんけんで負けたらいいよ」
と勝負に出たら。
見事、一発負け。
ところがその後信じられないことが起こった。
2回目の乗車時、
1回目の乗車の恐怖が嘘のように
“楽勝”に感じられたのだ。
恐らくは
身体が慣れた、ということだろう。
結局その日は同アトラクションに
5、6回は乗車し、
それまで僕の中でずっと燻っていた
絶叫マシンへの苦手意識に
大きな変革がもたらされた。
だから今回のドドンパのリニューアルも
ファンの気持ちはわからなくも、ない。
…
まあ、僕は乗りませんけど。笑