8020と人生

厚生労働省は、
80歳で自分の歯が
20本以上ある人の割合が
推計で51.2%に上り、
初めて2人に1人以上になったとする
2016年歯科疾患実態調査の結果を
公表した。
※毎日新聞より
▼なぜ20本?
そもそも80歳の時点で
歯が20本以上あることが
果たしてどういう状態なのか。
人間の歯(永久歯)は
いわゆる親知らずを除いて
全部で28本あるから、
20本と言う状態は即ち
“8本の歯を失った状態”
ということ。
8本までなら失ってもいい
ということでは決してないが、
逆に失ったとしても
8本までに留めることに
一体何の意味があるのか?
▼入れ歯
つまりそういうことだ。
「20本は、入れ歯なしに
ほとんどのものを食べられる目安」
逆に20本以上あれば
食べ物を自分自身の歯で
おいしく食べられる。
だから
“8020”
80歳の高齢に達しても
自分自身の歯で日々の食事を
おいしく、健康的に摂りましょう。
そのような意味を込めて
30年近く前に提唱された言葉だ。
▼成り立ち
もっとも硬い食品の一つ、
と言われている
酢だこや古たくわんなどは
歯の喪失数が10本を超えると
自分の歯で食べることができない。
そんな調査結果が
愛知県豊田市から発表されたのが
今から32年前。
以後、他の自治体でも
「めざそう80歳 欠損歯は10歯まで」
のスローガンから
「8010」という言葉が生まれ、
1989年、愛知県にて
目標を残存歯20本以上とする、
8020運動が開始される。
この運動が当時の厚生省に取り上げられ
以降、全国に広がっていった。
▼8020と人生
それから10年後の1999年に行われた
第八回歯科疾患実態調査によると、
80歳での残存歯数は約8本、
20本以上の残存歯を持つ者は
約15%となっている。
たった20年足らずで
約3倍以上の改善が見られた、
ということだ。
そう考えると、
日本の歯科衛生事情も
格段に向上したように思えるが、
一方でスウェーデンの達成率が
80%であることを考慮すれば
50%という数値はまだ低い、
そんな意見も聞かれている。
僕としては
床屋や美容室へ出かけるくらいに
気軽に口腔ケアを受けられる環境が
整えられれば、と日々感じているが…