2階建て新幹線と人生

JR東日本は、
上越新幹線で使用している
新幹線では唯一の2階建て車両の
「E4系」について、
今後4年かけて別の車両に
換えることを決め、
“2階建ての新幹線”は、
徐々に姿を消していくことに
なりました。
※NHK NEWSより
▼デビューから20年超
オール2階建て新幹線
愛称「Max」は
1994年に初期型(E1系)がデビュー。
その後も増え続ける旅客需要に
対応するために1997年に
現行型のE4系が営業運転を開始した。
当時は高速鉄道としては
世界最大を謳った
定員1634人の輸送力は
通勤・通学を含め
様々な旅客ニーズを取り込むかの如く
新幹線の新時代の到来を予感させた。
▼後継車両の製造計画なし
ところが2012年春、JR東日本は
Maxの東北新幹線での運用を
廃止する方針を発表。
以降は上越新幹線のみで用い、
さらには後継車両をつくる計画も
今のところないとのことから、
近い将来Maxはすべての路線から
姿を消すことが濃厚となった。
そして今年4月、
上越新幹線のMaxも
新型車両(E7系)への置き換え等で
全廃することを正式発表。
あと4年もすれば
“2階建ての新幹線”は
我々の前から姿を消す。
▼2階建てのワクワク感
当時、新幹線の乗車どころか
直接その外観すら目にした
ことのなかった子ども時代、
僕にとって憧れ中の憧れの存在が
2階建て新幹線だった。
ロンドン市内の路線バスのように
2階建ての乗り物があることは
子供向けの図鑑などで知っていたが
そのどれもが、
僕にとっては手の届かない存在だった。
中でもその頂点に位置したのが
かつて運行されていた
東海道新幹線100系に
連結された2階建て車両。
今では考えられないが
この2階建て新幹線は1976年をピークに
減少傾向をたどった
東海道新幹線の旅客増加のための
イメージアップの一環として
導入された経緯もある。
そのため眺望抜群の2階の食堂、
1 - 4人掛けのバラエティに富んだ
個室、カフェテリアなど、
その設備の数々は、
当時の僕を飽くことなく
魅了し続けた。
▼2階建て新幹線と人生
JR東日本は
Maxの廃止の理由を
「サービスの向上」のため
としている。
とは言え、
オール2階建てを廃止することで
当然座席数も減少する。
北陸新幹線開業後、
富山・石川方面の利用客が
分散したこともあるが、
それでも通常編成にそのまま
移行すれば、輸送力は確実に
減ることは間違いない。
当のJR側は
「新型車両による乗り心地の向上」
「車内サービスの向上」に加え
「列車の増発」なども含め
利用者の期待に応えてきたい
としているが、
僕個人としては、
前述の100系新幹線のように
子どもから大人まで
目を輝かせるような
“憧れの新幹線”の再来に
どうしても淡い期待を寄せてしまう。