預金金利0%と人生

国内メガバンクの預金利回りが
ついに「0.00%」となった。
※Bloomberg より
▼社会人全員が対象
だからこそ殆どの日本人は
今回のニュースに注目することだろう。
何せ社会人が預金口座・貯金口座の
1つや2つを保持することが
当たり前の世の中になってから
初めての出来事だ。
「どれだけの金額を預けても
利息が付くことはない」
なら預ける意味ないじゃん。
どこからともなく
そんな声が聞こえてきそうだ。
▼全くのゼロではない
とは言っても今回の0%は
「小数点第3位を切り捨てた結果」
だそうで
実際にはわずかながら
利回りはある、とのこと。
現在の3大メガバンクのうち
三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行が
第三四半期の決算において
預金利回りをゼロ%と開示したことが
今回のニュースの見出しを
生み出したに過ぎない。
三井住友銀行は辛うじて
「0.01%」を維持し続けているようだ。
とは言ってもこれも同じく
小数点第3位を切り捨てた結果。
実際は0.01%にも満たず
1万円を預けても
年間1円にすらならない。
▼はじめてのお小遣い
小学生になって間もない頃、
僕は生まれて初めて「貯金」をした。
自宅の最寄りの郵便局を訪れ、
窓口のおばさんに
「ちょきんをしたいんですけど」
とたどたどしい口調で伝える。
すると1枚の紙を渡され
「ここにぼくのなまえをかいて
ここにハンコをおしてね」
と促されるままに名前を書き
家から持参した認印を押す。
預け入れた金額は1万3千円。
生まれて初めてお年玉を貰って以来、
親から貰った貯金箱に
「ここにおかねをためるんだよ」
と促され貯め続けた、
当時の僕の全財産だ。
貯金箱は空っぽになった代わりに
僕の手元には
「\13,000」と印字された
1冊の貯金通帳。
大人の仲間入りを
果たしたかのようで嬉しい一方、
「なぜわざわざ貯金をするのだろう」
僕の頭の中には暫くの間
疑問符が浮かんだままだった。
▼預金金利0%と人生
翌年の2月、
僕はその答えに辿りついた。
先月貰ったお年玉
合計数千円を握りしめ、
郵便局へ預け入れに行ったときのこと。
貯金通帳に
見慣れない言葉が印字されていた。
「元加利子」
その横に3桁の数字。
200円か300円くらいだったと思う。
僕の貯金口座に知らぬ間に
1年間分の利息が振り込まれていた。
お年玉以外の
定期的なお小遣いを貰ったことのない
僕からすれば、
この「利子」は
生まれて初めてのお小遣いのような
ものだった。
あの時の興奮は今でも忘れない。
今では絶対に味わえない経験だが。。