奨学金批判と人生

「苦学した私から見ると
いい時代になった」――。
67歳の男性が新聞投書で
「給付型奨学金」を批判し、
話題を呼んでいる。
※J-CASTニュースより
▼先月の閣議決定を受けて
事の発端は1月31日に閣議決定された
日本学生支援機構法改正案。
原則「貸与型」しかなかった
同機構の奨学金に
「給付型」を加えるもので、
2017年度予算案に
基金の創設も盛り込まれた。
この改正法について冒頭の男性は
毎日新聞社の「オピニオン欄」に
読者として意見を投稿。
「苦学した私から見ると
いい時代になった」
「健康であれば(学費は)
アルバイトで賄える」
しかし、この投書がツイッターで
紹介されたことで
「炎上」状態に。
▼自分本位
つまりそういうことだ。
そもそも健康であること自体
恵まれているという認識が
欠けているし、
投稿者本人の入学当時の授業料を
現在の物価に換算すると
私立大学で年間27万3800円。
国立大学では同4万4400円。
一方現在は
私立大学文系で75万122円。
国立大学は53万5800円。
当該事実を無視して
「アルバイトで賄える」
の一言を突きつけれられれば
批判が殺到するのも致し方ない。
▼健康だからこそ
僕も4年制大学に進学した際、
入学費と授業料は親が負担してくれた。
今でこそ感謝の気持ちで一杯だが、
当時は周りの同級生の影響もあり、
「特別なこと」とは感じなかった。
一方で一人暮らしを始めるにあたり、
生活費は全てアルバイトで賄った。
学内で仲が良かった友人の大半が
仕送りを貰って生活していた傍ら、
僕は授業のない時間帯や曜日を
ほぼすべてアルバイトで埋め尽くした。
けど、不満はこれっぽっちもなかった。
なぜなら
「健康だったからこそ」
バイトに励むことが出来たからだ。
▼奨学金批判と人生
「年代考慮いれろ」
「若い方のことを考えなさすぎ」
冒頭の投書に対する
批判のコメントの数々に
込められた気持ちも
分からなくもないが、
それは所謂
「世代格差」から来る
やっかみの感情も
含まれているように思う。
何れにしても
「苦学」に励むことができる、
教育環境や健康な身体にこそ
真っ先に感謝の意を
表すべきだと僕は思う。