鬼十則と人生 | ワクワク人生研究所所長 小未来のブログ

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ワクワク人生研究所所長・兼実験室室長、小未来のブログ

鬼十則と人生

20161210



広告大手の電通は

「鬼十則」の社員手帳への掲載を

2017年版から掲載を取りやめる

と発表した。



▼なんだこれは

忘れもしない。


学生時代、

「何事も経験」と称し

就職する気など全くなかった当時、


気になる会社を片っ端から

調べていたら、僕はこの

「鬼十則」に出会った。


確か、本屋かどこかで

企業紹介に関する書籍に

目を通していたときのことだ。


「なんだこれは。」


2,30秒もあれば

充分に読み終える程度の

文章量にも関わらず、


僕はそのページを

数分間は開き続け、

幾度となく読み返した。



▼言葉遣い

つまりそういうことだ。


「十則」の言葉のとおり、

10項の掟が列記されているが


そのうちの1つだけ、

どうしても聞き捨てならないものが

あったからだ。


「取り組んだら「放すな」、

 殺されても放すな、

 目的完遂までは…」


いや、殺されたら

目的完遂出来ないだろ。




なんてその時は

突っ込む気にもならなかった。



▼相容れない

結局僕は

電通へ応募することはなかったが、


同じように過労死問題で話題になった

某企業の2次面接までなら

受けたことがある。


当時

「ブラック企業」の言葉は

知っていたが、


その会社の悪い噂は

殆ど聞かなかった。


ところが会社説明会で

1つだけどうしても

引っかかる言葉があった。


「スピード」


「我々は誰よりも早く

 成長を遂げなければならない。」


そんな言葉であったか

忘れてしまったが、


次に続く言葉で僕は

その会社へ疑念を抱くことになった。


「誰よりもスピードを求める、

 君たちはそう誓い

 この場所に来たはずだ。


 賛同できない社員は

 会社を去ってもらう。」


二次面接の際、

僕は正直に胸の内を話した。


「何よりもスピードを求める、

 と会社説明にありましたが、

 時には立ち止まってじっくり考える

 ことも必要だと、僕は思います。」


以降、その会社と

連絡を取り合うことはなかった。



▼鬼十則と人生

先日、新入社員の過労死問題で

大きくニュースで取り上げられた

電通だが、


果たして当の新入社員はこの

「鬼十則」を知っていたのだろうか。


「仕事は与えられるものではない―」

「大きな仕事、難しい仕事に取り組め―」

「計画、自信を持て―」


どれも示唆に富む

重みのある言葉だとおもう。


けど、

「殺されても」

「引きずり回せ」

のような言葉が社訓の一部に

採用されている時点で、


僕は当該企業の社会的存在意義を

問わずにはいられない。