IoTの光と影と人生

自動車や家電など
さまざまなモノが
インターネットにつながる
「IoT」の時代が来た。
※日経日曜に考える 創論・時論より
▼あらゆるものがネットに繋がる
IoT(Internet of Things)は
パソコンやスマホだけでなく、
洗濯機や冷蔵庫などの白物家電、
家具やキッチンなどの日用品から
衣類や靴などの身に着けるものまで
日常生活のありとあらゆるものが
インターネットに繋がり、
相互に制御する仕組みを指す。
▼十数年以上前から
「IoT」自体ここ1、2年で
急激に聞かれるようになった言葉だが
もともとは今から17年前の1999年、
無線IDタグの専門家である
ケビン・アシュトン氏が唱えたことで
使われはじめた、と言われている。
倉庫にある在庫品の一つ一つに
無線で通信可能な仕組みが出来れば、
「いつ」「どこに」「どんな在庫」が
「どのくらいあるか」が
瞬時に把握できる。
その仕組みを実現するツールこそが
無線IDタグであり、
無線IDタグの情報を
従来のコンピューター等が
読み取り、一元管理することで
モノ一つひとつが有機的に結びつく
「IoT」の仕組みが実現する。
▼初期の段階
無線IDタグによる商品管理は
既に2000年代前半から
大手衣料品店や小売りチェーン店等で
導入されているが、
あくまで在庫管理が目的であり
消費者に購入されてしまえば
(商品タグが外され)
繋がりは途絶えてしまう。
現在盛んに唱えられている
「IoT」はモノそのものが
どのような状態かを感知し、
自発的に情報発信する仕組みまでを
視野に入れている。
衣料品であれば、
着用者の体温や活動状況などを
「記録し発信する」
日々の健康管理や
高齢者や子どものみまもり等、
活用分野は多岐にわたるが、
例えば作業員の作業着に
同様の仕組みを導入して、
労働管理を行うなど、
何時何処に居ようが
ネット上で監視される社会構造は
想像するだけで息が詰まりそうだ。
▼IoTの光と影と人生
個人的に現在のIoT技術において
最も興味のある分野は
「乗り物」
例えば僕がほぼ毎日乗車している
JR山手線では
今から乗車予定の車両が
どのあたりを走行中か、だけでなく
何両目が空いているか、
温度は何度か等のより詳細な情報を
スマホのアプリでリアルタイムに
把握することが可能。
これは山手線の全車両に
搭載されている温度センサーと
乗車率を測るセンサーの情報が
ネットとつながることで実現している。
他、忘れてはならないのが
遅かれ早かれ実現する
「自動運転自動車」
最終的には運転手すら不要となり
クルマが自律的に道路などを走り、
必要に応じて人がクルマを呼ぶ。
そんな世の中が何れ到来する。
一方で、ネットに繋がる以上、
悪意の第三者による乗っ取りが
問題視されており、
将来が楽しみである一方で
「光」には必ず「影」が存在することも
常に念頭に置かなければならない。
個人的にはGoogleやFacebookなど
大手IT企業が導入している
バグ報奨金システム
(セキュリティ上の脅威を見つけたら
貢献度に応じて報奨金を支払う)
を上手に活用して、
世界中のハッカーを味方に付ければ…
…
そう世の中甘くないか。。笑