学習アプリと人生

学研ホールディングスは
学習アプリの受講生が
疑問点などを質問できる
「学研スクエア」
を全国で展開する。
※日本経済新聞企業・消費より
▼まだかなまだかな
学研、と言えば
「まだかなまだかな」
のフレーズが印象的な
当時のCMを思い出す人も
多いだろう。
「学研のおばちゃん」と
CMで歌われた女性販売員が
直接、各家庭に学習教材を届ける
訪問販売の会社。
と思いきや、
その時代、時流に合わせ
事業展開の内容を幾度か
刷新していることに気がつく。
▼学校を商売の場所にするな
学研の前身である
「学習研究社」は
戦後間もない1946年に創立。
以降、小学生を対象に
学習雑誌を次々に創刊。
ところが1971年、
日本消費者連盟の指摘により
最初の転換点を迎える。
それまで学習研究社の雑誌は
一般書店では販売されず、
小学校の教室で教師が
集金・配布する形をとっていた。
これが
「学校を商売の場所にするな」
との批判の元となり、以降
女性販売委員による訪問販売形式へと
シフトすることとなった。
▼やらないけど気になる
小学生の頃、
クラスメートがこの
「学研」の通信講座を
とっていたのを見て
僕は、複雑な気持ちになった。
学校が嫌い、
勉強も嫌い、
そんな僕が、
家に帰っても学校の教科書と違う
別の学習教材と向き合うこと自体、
ありえないと思った。
けど、例によって前述の
TVCMが流れるたびに、気になった。
「まだかな?まだかな?」
って
そんなに待ちわびるほど
教材一つごときで
ワクワクするものなのだろうか?
子供心ながらに、
誇大広告なんだろうな、と
斜に構えてCMを眺める一方、
一度だけでいいから
「きた!」って
叫んでみたかった。
…
単に叫びたいだけだろ、
と言われれば否定しませんが。笑
▼学習アプリと人生
そうして気がつけば
時代はとっくに少子高齢社会。
子供向けの教育事業を展開する
競合他社も、
「タブレット教材」や
「有名キャラクターとのタイアップ」
など、様々な創意工夫で凌ぎを削っている。
当の学研HDも
「ボカロで覚えるシリーズ」など
現役小中高生の興味関心に
フォーカスしたトレンド要素を
取り入れた教材を展開している。
けど、通信教育も含め、
どんな面白そうな教材であろうが
「途中で投げ出す」
子が多いと僕の身近でもよく耳にする。
オンライン学習が主流の
今日の通信教育業界において
敢えてリアルな「学習塾」との連携を
強調した今回の施策は、
果たしてイマドキの子供たちには
どう映るのだろうか。