256QAMと人生

株式会社NTTドコモ(以下ドコモ)は、
2016-2017年冬春の
新商品ラインナップとして、
スマートフォン7機種、
ドコモ ケータイ2機種、
ドコモ らくらくホン2機種、
キッズケータイ1機種、
データ通信製品
(モバイルWi-Fiルーター)1機種の
合計13機種を開発し、
2016年10月21日(金曜)から
順次発売いたします。
※ドコモ報道発表資料より
▼毎度毎度
いつからだろう。
我々にとって最も身近な
ハイテク製品である
スマホ(ケータイ)の新製品発表に
こうもワクワクしなくなったのは。
って、年に2回ほど、
こうやって呟くのも
もはや恒例となってしまった。
iPhoneの普及により
大手キャリアの新製品発表会の
存在感が薄れたことも一因にあろうが
それにしたって…
▼国内最速
もういい加減にしてほしい。
これが僕の本心。
報道発表資料のトップには
「国内最速」の触れ込みとともに
“受信時最大500Mbps超”
のタイトルが躍る。
はっきり言って、
何がどうすごいのか、
よくわからない。
「受信時最大500Mbps超は
一部地域に限ります。」
「通信速度は、
受信時の技術規格上の
最大値であり、
実際の通信速度を示すものでは
ありません。」
言わずもがな。
末尾の注釈には
さも正論を貫くが如く
「ベストエフォート方式」の
説明が小さく掲載されている。
▼本当の4G
ドコモの商標である
「PREMIUM 4G」は
携帯型情報端末の通信方式を策定する
標準化プロジェクトである
3GPPが提唱するところの
「LTE-Advanced」に相当する。
3.9Gと呼ばれる
現行のLTEと区別するため
当該名称が使われているが、
国際電気通信連合 (ITU)が定める
本当の4G(第4世代)にも適合した
文字通りの次世代通信規格だ。
去年の3月にサービスが開始され
その当時も
「国内最速となる下り最大225Mbps」
を高らかに謳っていた。
▼256QAMと人生
では、
今回の「最大500Mbps」は
もとのPREMIUM 4Gと何が違うか。
変調方式だ。
これまで1度に運べる情報量は
「64QAM」と言われるもので
ごく簡素に表現すれば
情報をやり取りする1つの箱に
64個の情報しか格納出来なかったが
「256QAM」では
256個の情報が格納可能。
ただあくまで状況に応じて
使用できる“箱”が限られるため、
(実際は「256QAM」以外の箱である
「64QAM」や「16QAM」等と
使い分けられる)
そのまま速度も4倍、
とはならない。
さらに
「ベストエフォート」の
言葉が示す通り、
本当に500Mbpsとなるわけではない。
総務省が去年定めた
実行速度に関するガイドライン
によれば
「受信実効速度は
53Mbps - 91Mbps」
とのこと。。。