学習時間増加と人生

家庭や塾など学校外での
学習時間が高校生は増加に転じ、
小学生は過去最長になったことが
28日、ベネッセ教育総合研究所
の調査で分かった。
▼脱ゆとり
1990年の調査開始直後
学校外の勉強時間は
小中高生全てにおいて
2割以上減少したが、
2000年代に入り
小中学生は増加に転じ
2000年代後半になると
高校生も増加、
“脱ゆとり”と称された
2010年代の学習指導要領が改訂を経て
今回(2015年度)に実施した
同調査では小中高全てにおいて
前回(2006年度)を上回り、
中でも小学校では
過去最長記録を更新した。
▼宿題の増加が
大きな要因では、
と同研究所は分析している。
約10年に一度改訂される
学習指導要領に照らし合わせれば、
90年代前半の改訂では
授業数の削減と共に、
土曜日の半分が休みになり、
2000年代に入ると
授業数はさらに3割削減、
完全週休二日制に移行。
2000代半ばに
OECD生徒の学習到達度調査で
日本の学力低下が浮き彫りとなり、
この頃から国全体が
“脱ゆとり”へと舵を切り始めた。
▼宿題すらやらない
僕は勉強が嫌いだった。
と言うより
学校が嫌いだった。
だから家に帰ると
極力、嫌いな学校から
遠ざかった場所に身を置きたかった。
予習復習はおろか
宿題すらろくに手をつけない。
幸か不幸かは分からないが
僕の両親は決して
勉強を強要するタイプではなかった。
それを良いことに
僕の勉強離れは加速度的に進行。
やがて
“宿題未提出”は常態化し、
各教科の評価は軒並み下落。
通知表は下位ランクのオンパレード。
挙句、保護者面談では
親子揃って叱られる羽目に。。
▼だから
今回の調査結果が俄かに信じがたい。
授業を除く平日の学習時間は
小学生は平均で
「95.8分」
中学生は
「90.0分」
高校は
「84.4分」
調査対象は特別な進学校ではなく
公立校のみ数十校。
自宅での勉強の記憶が殆ど無い
僕としては、その時間、
子ども達は一体どのように
勉学と向き合っているのかが
気になって仕方が無い。
▼何はともあれ
“ゆとり教育”
そのものだって、元を正せば
「知識重視型教育」
「詰め込み教育」を是正するための
国を挙げての政策だったはず。
単に国際的な学力低下ばかり問題視して
学習時間・授業時間の“数”だけ
増やしたところで、
一体“誰の為になる”というのか。
それよりも
日本と言う国は将来に向かって
どうあるべきか。
さらには世界全体は今後
どのような未来像を標榜すべきか。
果ては、この星に生まれた
各々がどのような人生を送りたいか。
人間が生きていくうえで
もっと“根本的”な議論を深めるべきだと
僕自身は常々感じている。