音楽とは何のつながりもない学部でしたが、
「もっと自分の中の音楽の世界を深めたい」その一心で…
学内において一番人数の多い“音楽サークル”に所属しました。
「規模が大きいほうがチャンスも多いのではないか」
…今考えると浅はかでした。
でも当時は、
いちいち深く考えている“余裕”が無かったのです…。
ただ、一度入会したからには、
何かしらのものを得てやると“変な意地”だけはありました。
サークルに所属する先輩達の中には、プロにも匹敵するほどの腕前の人もいました。
自分もゆくゆくはその境地にたどり着きたい、そんな思いと共に
日々の活動に打ち込んでいきました。
定期的なライブ企画にも参加しました。
合宿にも参加しました。
その他、サークル以外においても、
高校時代の友達つながりで各種イベントやライブ活動を手伝ったり…
手当たり次第、
様々な経験をしました。
とにかくそうすることが、
自分の中の音楽の世界を深めるためには欠かせないのだと信じて…
…
…
でも、
今だから言います。
現実は違いました。
…何というか。
楽しくないのです。
当時を思い返しても、
蘇るのは悶々とした記憶ばかり。。
“あれだけ思い入れの強かった「音楽」の世界なのに”
いや、逆に。
だからこそ
客観的に自分自身を見つめなおすことが怖かったのかも知れません…。
“手放すこと”が怖かったのです。
“音楽中心の生活から身を引くこと”が怖かったのです。
それでも…
意識するより前に。
“フッ”っと何かが途絶えたかのように。
大学生活2年目を迎える頃には
このサークルからも距離を置くようになり…
以降、二度と活動の場に顔を出すことはありませんでした。
明日に続きます。