~パパグラーナ、デヴィマッツォ家の屋敷....

・・・・・・・・・・・・・・・
(窓越しに夜空を見上げるコズマは胸に手紙を握りしめている)


コズマ「・・・・・・・・・・・」ちら・・(ため息と共に顎を下げると)


うわっはっはっはっはっは
(屋敷前のお庭エリアではカーブーやテッサ達がBBQを楽しんでいる)


??「行かなくていいのか?」

コズマ「・・・・・・・・・」くる・・(背中に手紙を隠しながら振り返る彼女の後ろ姿が窓に映る)

デヴィマッツォ「あるいは、その手紙の主のもとへ」(入口の縁を背もたれに)

コズマ「相手が誰なのか・・ご存知で?」

デヴィマッツォ「君に伝達をするために、よくパパグラーナへ来ていた使者団の伝達人・・・かな?」(顎に手をあてる彼の左手の薬指にはめられている指輪に埋められている霊鶴石の宝石が輝く)

コズマ「・・なぜ、そう思うのです?」

デヴィマッツォ「毎回、同じ女(ひと)だった。彼女と話している君は、私の知らない笑顔を見せていた」

コズマ「・・見られていたのですね」はぁ・・

デヴィマッツォ「親しい関係であることを知っただけさ。彼女とは・・」

コズマ「私の母です。そしてこの手紙を書いたのは、父である、エムセス・ガリタンです」

デヴィマッツォ「・・・・じゃあ、君は・・宰相の命令で・・」

コズマ・ガリタン「私と母は、父のために使者団へ入団しました。母は使者団を、私はグランデギルドの内情を探ることが目的でした」

デヴィマッツォ「使者団は古来より、パパグラーナに伝道師という監視の目を送ってきていた。グランデギルドもまた、それを承知で使者団を快く受け入れ、その監視の目を仲介に、彼らと取引をしていた時代もあったというが・・・使者団だけにあらず、ガリタン宰相にまで情報が・・・いや。先王の意図するところか・・」

コズマ・ガリタン「それが父の意志であり、ひいては母の望みであるからです」

デヴィマッツォ「・・アヤのために・・・」

コズマ・ガリタン「母も私も、そんな愚直なまでの父の忠誠心を見習い、そして尊敬しています」

デヴィマッツォ「愛国心のためならば、心もまた偽ると?」

コズマ・ガリタン「それはあなたとて同じ。パパグラーナを守るため、使者団と友好関係を保つのに、監視の目である私がちょうどよかったから接近してきた。もちろん、使者団の内情を探るために。けど、それに関しては、私が下位のメンバーだったことが誤算だった。違う?ヴァンニクローゼ」

デヴィマッツォ「・・・・・・・・・」

コズマ・ガリタン「その沈黙がすべてを物語っているようね。もうひとつ、あなたの誤算を教えてあげる」

デヴィマッツォ「??」

コズマ・ガリタン「それは、私が監視する相手を本気で好きになってしまったこと」

デヴィマッツォ「・・・・そのことをご両親は」

コズマ・ガリタン「スカルリーナ軍と同盟を結ぶ証として、グランドマスター自ら、騎士団を率いて北東へ向かわれたし。それが父の要望であり、また、あなたの望みでもあるはず。いい加減、決断しなさい!!ヴァンニクローゼ・デヴィマッツォ!!」





「あたちのモンハン日記」
Anthem of a Dying lights







テグゾ・テッサ「あ。ハーフムーン」


うわっはっはっはっはっは
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ

(ひとんちの庭で高級肉焼きセットを展開しながら肩を組んで心からBBQを楽しんでいるカーブーとゲンス・ゴンス)

あたちのモンハン日記
カーブー「って、なにか言いましたか?テッサさん」(ゲンスと肩を組みつつ、互いに空いている方の手にはこんがり肉を掲げながら)

テグゾ・テッサ「久々の月。半分だけど」(引き続き、頭部以外、「ヌメッとグリーンメタリックなガノスZシリーズ」を装着している彼女があぐらをかきながら、自前の黒翼をパタパタさせつつ、夜空を見上げている)

ゲンス・ゴンス「だからなんだ。月が珍しいのか?」

カーブー「ずっと朧月だったんだよ。あんた、本当にそういうことに興味ないんだな」

ゲンス・ゴンス「いちいち月なんぞ気にしていたら、生きていけんわ」がさごそ!がじっ!(こんがり肉をチャチャブーフェイクの中に突っ込んでかじる)

カーブー「まぁ、そう言われりゃそうだけど」カシャーン!がじっ!(対し、負けじとドボルヘルムの口元を両開きにスライドさせ、こんがり肉をかじる)

テグゾ・テッサ「あの子達は?」きょろきょろ

カーブー「シオンさんはラインハルト公と交渉中っす」がじがじ

ゲンス・ゴンス「よほど自信がないんだな。プラウズ家のお嬢さんは」がじがじ

カーブー「ぬかせ。彼女は優しいんだ。それに、今のシオンさんなら、お前なんてイチコロだ。それも彼女の優しさだ」ふんっ

テグゾ・テッサ「ふぅ~~ん。あの金髪の坊やは?」

カーブー「張り込みに夢中っす。ほら、チチョっていうグランデギルドのメンバーっすよ」

テグゾ・テッサ「なんだってまた」ふぁ~~あ・・

カーブー「パパグラーナで贋金問題が起きているんす。その黒幕を突き止めようと、ニッキーのやつ、意地になってるんすよ。まぁ、ゴロツキをやっているよりかは、いいんじゃないですか?」がじがじ

テグゾ・テッサ「ふぅ~~ん。いろいろ大変なんだねぇ」ぼりぼり

ゲンス・ゴンス「んなことより、お前の方のクエストはいいのか?バケモン退治をするんだろ?」がさごそガジガジ

テグゾ・テッサ「イコール・ドラゴン・ウェポンね・・」ぽりぽり(長い爪で赤黒なコーンロウな頭を)

ゲンス・ゴンス「それそれ。早くしねぇと、逃げられちまうんじゃねぇのか?」がさごそガジガジ

テグゾ・テッサ「あんたはどう思う?」

カーブー「ん~~、シオンさんがここにいることも踏まえると、急いでどっかに行くってことはないんじゃないですかね。それに、コズンダは何かを待っているような気がするんすよね・・」がじがじ

テグゾ・テッサ「へぇ~~。例えば?」

カーブー「それが分かれば苦労はしません。ただ、あいつが長居しているのは、単純にパパグラーナを牽制するためだけじゃないって気がするんす」めろぉ~んめろぉ~ん(と骨を)

テグゾ・テッサ「それがあんたの心眼の答えってわけか。なるほどね」(再び夜空を見上げながら。ゲンスだけがカーブーとテッサを交互にきょろきょろと)

カーブー「あなたの眼は・・・」


ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ
(モノクロのサーモグラフのようなカーブー視点に「竜の頭を持つ女性」が、瘴気渦巻く邪眼をもって、こちらを不思議そうにパチクリと見ている)


カーブー「・・・・・・(オクサーヌとはまた違う血が彼女には・・)」

ゲンス・ゴンス「なんだ?デスカーブー。半竜が好みかぁ~?」バシィ~~んハッ(彼の背中を馬鹿力で)

カーブー「テッサさんに失礼だろ」しっしっ

テグゾ・テッサ「あはははは。別にあたしは構わないよ。異質なハンターは嫌いじゃないし」パシッ(カーブーが握っている骨を奪う)

カーブー「じょ、冗談はやめてくださいアセアセ」

ゲンス・ゴンス「まんざらでもないぞ」こそっ(テッサの尖った耳元に。彼女は興味なさげな真顔で骨をかじる)

テグゾ・テッサ「無駄だよ。彼には心に決めた人がいるみたいだから」ぼりっぼりっぼりっ(骨を咀嚼しながら)

カーブー「・・・テッサさんは安息の守護者として、契約を受けに、王墓へ行ったんですよね?その・・嫌じゃなかったんですか?」

テグゾ・テッサ「もちろん最初は辞退したよ。それまでの人生では考えられないくらいの友達もたくさんいたからね。でも、それに勝るくらいの敵も知らないうちに増えていた」ぼりっぼりっぼりっ

ゲンス・ゴンス「お前に地位を奪われると、勝手に猜疑心に駆られた役人と・・国王もか」やれやれ

テグゾ・テッサ「あたしを追い出したかったのさ。だから連中は使者団に、あたしを安息の守護者として推薦したってわけ」ブッ(吐き捨てるように骨を)


ボオオオオオオオ
(その骨の破片が肉焼きセットの焚き火の中に飛び込んでくと、その油によって、より燃え上がる)


カーブー「ジーナ・ジラントという女性を知っていますか?」ボオオオオオ・・

テグゾ・テッサ「ああ。王墓まで、あたしをエスコートしてくれたのは彼女だよ。こっちに戻ってきたみたいだね」よいしょっとな(カーブーの次の返答を待ち受けるようにあぐらをかいたまま両手を後ろにつく)

カーブー「俺はニッキー達と一緒に、彼女の案内でここへ来たんです。やはり彼女もまた、あなたと同じように契約を受けていたのか・・」

テグゾ・テッサ「あたしなんかより、よっぽど年上さ。頭も良いし、気品もある。だから粗暴なあたしには興味がなかったみたい。知らないうちに、外の大陸へ伝道師として派遣されていたしね」やれやれ

カーブー「俺達は、彼女によって導かれた・・・」

テグゾ・テッサ「あんまりいいことじゃないけど・・彼女に興味を抱くのは、そこに宿っているソウルに関係している・・・違う?」にやり(邪眼の瞳孔を自信満々に縦にしながら前傾姿勢になってカーブーに接近する)


ちょんちょん(テッサの長い爪が、カーブーが腰に巻いているバンギスコイルに触れる)


カーブー「・・・目の前で死んだ彼女に瓜二つなんです・・。そんなことあります?」

テグゾ・テッサ「ただの偶然やオカルトじゃなきゃ・・・」ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ(邪眼をもって前傾姿のまま、カーブーの心を覗き込むようにバンギスコイルへと顔を接近させる)

カーブー「・・・・・・・・・・」

ゲンス・ゴンス「・・・・・・・」きょろきょろ(興味津々に)

テグゾ・テッサ「・・・うっそ・・・・へぇ~~~~~~~・・」ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・ゾ・・・


ボオオオオオオオオ
(突然、焚き火が風で激しく揺れる)


テグゾ・テッサ「ふふっ。彼女は二人の思い出を覗かれたくないみたい」どさっ(再びあぐらをかく)

カーブー「??」(とゲンスの顔を見ると彼もまた首を左右に振る)


メラメラメラメラメラ・・・
(火力が安定する)


カーブー「テッサさんは、戦いが終わったら、どうするんです?」

テグゾ・テッサ「はぁ?そんなこと考えもしないね」ボリボリ(頭を)

カーブー「一緒にユクモへ行きませんか?温泉街・・って、街っていうほど自慢できるところじゃないけど・・って、ヨッコ達に聞かれたら、また怒られてしまうな・・」ポリポリ(頭を)

テグゾ・テッサ「あんたの故郷なんだ」

カーブー「ウッス。自慢の観光名所です。テッサさんなら、みんな、大歓迎ですよ」にこっ(ドボルヘルムの表情が朗らかに)

テグゾ・テッサ「・・・・・・・・・」ちら・・


メラメラメラメラメラ・・・


テグゾ・テッサ「ふぅ・・・」ボリボリ


ザッザッザッザッザッザッ・・
(屋敷の方よりデヴィマッツォが眉間にしわを寄せながら足早にやってくる)


カーブー「肉を勝手に貯蔵庫から持ってきたことがバレたかな」ひやひやアセアセ(とゲンスと共に)

テグゾ・テッサ「どうしたのさ、グランドマスター。そんなこわい顔して」

デヴィマッツォ「決断しました」

カーブー「すみません!肉は必ず返しますから!」へへ~~(ゲンスと共に)


グッ(デヴィマッツォは左手の薬指につけているスカルリーナの指輪を抱きしめるように右手で包み込む)


デヴィマッツォ「王妃の軍に加勢します。まずはパパグラーナを脅かす竜機兵を撃退するため、騎士団に出撃していただきます」

テグゾ・テッサ「・・・・・・・・」ちら・・


・・・・・・・・・・・・・・
(屋敷二階の窓越しにこちらを見下ろしているコズマの姿が)


テグゾ・テッサ「・・・・・・・」ちら・・


・・・・・・・・・・・・・・
(上空には美しい半月が)


テグゾ・テッサ「ハーフムーンラブ・・・そんなもんかね・・」むぅ~~

ゲンス・ゴンス「おい」ゴスッ(テッサの背中を)

テグゾ・テッサ「え・・ああ・・・いいんじゃない」

デヴィマッツォ「よかった。では、早速、ラインハルト公に伝えてきます」ザッザッザッザッザッ

テグゾ・テッサ「・・・・・・・・・」ボリボリ

カーブー「どうしたんです?」

テグゾ・テッサ「う~~ん・・・いやね・・逃れられない運命っていうのは、ゴロゴロ転がっているんだなぁ・・って」ちら・・


メラメラメラメラメラ・・・



To Be Continued






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次回「あたちのモンハン日記/Anthem of a Dying lights」

第421話 「最果ての冬牙」の巻
10/12(月)0時更新予定

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